電子工作のケース、100均・タカチ・3Dプリントの使い分け

完成度を上げる 電子工作のケース選び

電子工作のケース、いつもブレッドボードのままで終わる問題

作品が動いたあと、ブレッドボードのまま机に置きっぱなしになっちゃうんだ。ちゃんとケースに入れたいけど、何を選べばいいか分からなくて。

あるあるだね。ケースに入れると配線が崩れにくくなって、机に置いたまま使いやすくなるんだ。今日は安く済ます100均、定番のタカチ、自作の3Dプリントを比較するよ。

電子工作のケースは、選択肢が多すぎて逆に決められない問題があります。タカチのSWシリーズ (プラケース) やMBシリーズ (アルミケース)、秋月電子のプラスチックケース、100均のプラケース、アクリル板の自作、3Dプリント、お菓子の缶… ぜんぶ選択肢として存在します。

この記事では、初心者が現実的に手を出せる3〜4種類のケースを比較しながら、用途別の選び方をまとめます。「完成度を1段上げたい人」の最初の参考になればうれしいです。

主要なケースの選択肢

初心者でも入手・加工できる選択肢を3つに絞ります。

選択肢 価格帯 加工難易度 仕上がりの綺麗さ
100均プラケース 110円 低 (カッターで穴あけ) 普通
タカチ プラケース 500〜2,000円 中 (ドリルが必要) 綺麗
100均アクリル板の自作 110〜500円 中 (カッターと接着) 透明で見せられる
3Dプリント プリンタ次第 高 (モデリング知識) カスタム自在

初心者の最初の選択肢としては100均プラケースかタカチのプラケースがおすすめです。3Dプリントは、プリンタが家にあるなら強い武器になります。

100均ケースで済ます場合

ダイソーやセリアには、電子工作の自作ケースに使えるサイズのプラケースが何種類か売っています。「フタ付きの小物入れ」「弁当箱の仕切り」「クリアケース」あたりが流用候補です。

加工は、カッターやドリルで穴を開けて、USBケーブルやスイッチを通す程度。仕上がりは「実用品」レベルで、人にプレゼントするには向きませんが、家で自分用に使うなら十分です。

100均ケースの注意点

プラスチックの厚みが安定しないことがあり、ドリルで割れる場合があります。「フタの開け閉めをしないとアクセスできない作品」だと不便なので、ケースの開口部側に主要なボタンや表示が来るよう設計してください。

タカチのプラケースを使う場合

電子工作の定番がタカチ電機工業のプラケースです。SWシリーズなどはケースに合うユニバーサル基板も用意されていて、基板の固定方法が決めやすいのが魅力。MBシリーズなどのアルミケースに移ると、シールドや剛性も得られます。

秋月電子・千石電商・タカチ自身のオンラインショップで購入できます。1個500〜2,000円と100均より高いですが、仕上がりは段違いに「製品っぽく」なるのでテンションが上がります。

アクリル板で自作する場合

100均のアクリル板を組み合わせて、透明なケースを自作する手もあります。中身が見える=見せる作品にしたい場合に強い選択です。

アクリル板での自作手順
  1. 100均でアクリル板を3〜5枚買う
  2. 金物定規とカッターで切り込みを入れて折って割る
  3. アクリル用接着剤で組み立てる
  4. ケーブルやスイッチの穴はカッターやドリルで開ける

注意点は「アクリル板はカッターで割る」が基本動作であること。ノコギリで切ろうとすると割れます。専用カッター (アクリルカッター) があると、より綺麗に切れます。

3Dプリンタが家にない場合、ケース自作は諦めた方がいい?

諦めなくていいよ。DMM.makeみたいな3Dプリント代行サービスを使えば、自分でモデリングだけして発注できる。コストは1個数千円からだけど、いまは個人でも使える時代なんだ。

ケースに入れるときに迷う3つの設計判断

ケースに入れる作業をやり始めると、毎回同じ判断ポイントで迷います。

ケースで迷う3つの設計判断
  1. 電源はUSBか電池か
  2. 基板の固定はネジか両面テープか
  3. ボタン・LEDの位置を表に出すか、フタの中に隠すか

1つ目は使うボードのUSB端子 (UNOR3はUSB-B、互換はMicroUSBやUSB-Cなど) を外に出すと取り回しが楽です。電池駆動にすると配線がスッキリしますが、電池交換のしやすさも忘れずに設計してください。

先輩たちの工夫

SNSやブログで電子工作を見ていると、ケース周りの工夫がいろいろ目に入ります。よく使われる例を挙げます。

ケース周りの定番テクニック
  1. USBケーブルの穴は、ケーブル直径より1mm大きく開ける
  2. LEDを正面に出すときは、ケース表面に5mm穴を開けて挿す
  3. 基板の固定はM3のネジが標準的に使えるのでM3で揃える
  4. 長期で電池交換するなら、電池ホルダーを外側からアクセスできる位置に

3Dプリントを選ぶ場合

3Dプリンタを持っているなら、ケースは自作が一番自由です。基板の固定穴の位置、LEDやUSBコネクタの穴も全部自分で設計できるので、完成品の見た目が圧倒的に綺麗になります。

初心者がモデリングを覚えるならFusion360 (個人非商用は無料) やTinkercadから入るのがおすすめ。最近はFreeCADやOnshapeなど、無料のCADも増えています。

まとめ

電子工作のケースは、目的別に選び方が変わります。最初は100均プラケースで「ケースに入れる経験」を1個作る、続いてタカチのプラケースで定番に慣れる、3Dプリント環境があれば自作にチャレンジ、という順番で広げていくのが現実的です。

ケースに入れた作品は、目に見えて完成度が上がります。動いた瞬間と同じくらい嬉しい体験になるので、最初の1個目をぜひ作ってみてください。

具体的なFusion 360入門や、タカチケースの加工レポートも別記事で扱っていくよ。