ツマミを回すと音階が変わる楽器を作ろう
電子工作で音に関する自由研究やりたいんだけど、音楽の知識ないんだ。


音楽は分からなくても作れるよ。「ツマミで音階が変わる電子オルガン」を作って、音と数字 (周波数) の関係を実験するのが今日のテーマだよ。
今回は、自由研究で音について調べたい中学生・高校生のお子さんに向けて、初心者キットだけで作れる「ツマミで音階が変わる電子オルガン」を紹介します。
ポテンショメータ (ツマミ式の抵抗) を回して、パッシブブザーから出る音の高さを変える装置です。ドレミファソラシドが何ヘルツかを実測できる、音楽と理科が合わさった研究テーマになります。
この記事で作るもの
- ツマミを回すと音の高さが変わる
- シリアルモニタに今の周波数 (ヘルツ) が表示
- ボタンを押した時だけ音が鳴る (任意)
- チューナーアプリや楽器と聞き比べて「これがド」を見つけられる
使う部品
| 部品 | 役割 | 個数 |
|---|---|---|
| Arduino UNO R3 | 装置の頭脳 | 1 |
| ポテンショメータ | 音階を変えるツマミ | 1 |
| パッシブブザー | 音を出す | 1 |
| タクトスイッチ | 鳴らすボタン | 1 |
| ブレッドボード | 配線をする台 | 1 |
| ジャンパーワイヤー | つなぐ線 | 8本前後 |
配線図
a b c d e
+─────────+
[+]rail| . . . . . | ← 5V (Arduino から)
[-]rail| . . . . . | ← GND (Arduino から)
+─────────+
row 5 | X . . . . | ← ポテンショ 1足 ([+])
row 6 | X . . . . | ← ポテンショ 中足 (A0)
row 8 | X . . . . | ← ポテンショ 3足 ([-])
row 12 | X . . . . | ← SW 片足 (D2)
row 14 | X . . . . | ← SW 反対足 ([-])
row 17 | X . . . . | ← ブザー+足 (D8)
row 18 | X . . . . | ← ブザー-足 ([-])
+─────────+
部品同士のつながり
Arduino ポテンショメータ 5V ──→ 1番足 A0 ←── 中足 (ツマミの位置) GND ──→ 3番足 Arduino ブザー / SW D2 ←── タクトSW D8 ──→ パッシブブザー
ポテンショメータは3本足の可変抵抗で、ツマミの位置で中足の電圧が変わる部品です。A0で0〜1023の数字として読めます。
プログラム
#define POT_PIN A0
#define BTN_PIN 2
#define BUZZER_PIN 8
void setup() {
Serial.begin(9600);
pinMode(BTN_PIN, INPUT_PULLUP);
Serial.println("電子オルガン スタート!");
}
void loop() {
int potValue = analogRead(POT_PIN);
int frequency = map(potValue, 0, 1023, 200, 2000);
Serial.print("周波数: ");
Serial.print(frequency);
Serial.println("Hz");
if (digitalRead(BTN_PIN) == LOW) {
tone(BUZZER_PIN, frequency);
} else {
noTone(BUZZER_PIN);
}
delay(50);
}
プログラムの動き
flowchart TD
A[起動] --> B[ツマミの値を読む]
B --> C["周波数に変換
200〜2000Hz"] C --> D{"ボタンを
押してる?"} D -->|Yes| E[ブザー鳴らす] D -->|No| F[ブザー止める] E --> G[50ms待つ] F --> G G --> B
200〜2000Hz"] C --> D{"ボタンを
押してる?"} D -->|Yes| E[ブザー鳴らす] D -->|No| F[ブザー止める] E --> G[50ms待つ] F --> G G --> B
自由研究としての展開
tone関数で出した周波数を、チューナーアプリや本物の楽器と聞き比べて、ドレミの音階を探すと研究らしくなります。
| 音階 | 標準的な周波数 (Hz) |
|---|---|
| ド (C4) | 262 |
| レ (D4) | 294 |
| ミ (E4) | 330 |
| ファ (F4) | 349 |
| ソ (G4) | 392 |
| ラ (A4) | 440 |
| シ (B4) | 494 |
| ド (C5) | 523 |
200〜2000Hzが連続で出るので、ピッタリの音階を探すのは少しコツがいります。本物の楽器と聞き比べて、近い周波数を見つけてシリアルモニタの値を記録しましょう。
周波数が倍になると音が1オクターブ上がるって本当?


本当だよ! ラ (A4) が440Hzで、その1オクターブ上のラ (A5) はちょうど880Hz。この装置で440と880を比べると、確かに同じ「ラ」に聞こえる、っていう実験ができるんだ。
レポートの書き方
レポート構成
- 研究のきっかけ
- 音と周波数の基本 (ヘルツとは)
- ドレミの周波数を実測した結果
- 1オクターブで周波数が倍になる検証
- 感想と発展アイデア
改造のアイデア
発展アイデア
- ボタンを8個に増やして「ドレミ鍵盤」にする
- LCDに周波数を直接表示
- サーミスタを使って、温度で音階が変わる装置に
- tone関数の周波数と長さを並べて、簡単なメロディを鳴らす
まとめ
今回は、自由研究にぴったりな「ツマミで音階が変わる電子オルガン」を紹介しました。音と数字 (周波数) の関係を実験的に学べる、音楽と理科をつなぐテーマです。
大切なのは、440Hz (ラ) と880Hz (1オクターブ上のラ) を聞き比べる体験です。数字が倍になると同じ音名に聞こえる、を耳で確かめるとレポートが書きやすくなります。

他にも初心者キットだけで作れる作例を別の記事で紹介しているので、興味があれば見てみてね。
今日から始める電子工作 

