電子工作、何を作ろうか迷ったときの参考リスト


電子工作の作品例は、ネット上に散らばっていますが、難易度別にまとまっているリストは意外と少ないです。「初心者向け」と書かれていても急にロボットの作例が出てきたりして、ハードルがバラバラです。
この記事では、ArduinoUNOとELEGOOのスーパースターターキットで作れる範囲を中心に、追加部品が必要な発展例も少し混ぜながら、難易度別に作品例を整理しました。気になるものから1つ選んで、作ってみてください。
難易度の目安
難易度は3段階で分けています。所要時間と必要な部品、プログラミングの複雑さで分類しました。
| 難易度 | 所要時間 | 使うピン数 | 使う部品の種類 |
|---|---|---|---|
| ★ (初心者) | 30分〜2時間 | 1〜3本 | 2〜3種類 |
| ★★ (初中級) | 2〜5時間 | 3〜8本 | 4〜6種類 |
| ★★★ (中級) | 1日以上 | 8本以上 | 5種類以上 |
難易度★ 初心者向けの作品10選
Lチカが動いた直後の人向け。所要時間は1〜2時間、配線も最小限です。
- LEDを2色で交互に光らせる信号機もどき
- タクトスイッチでLEDのON/OFFを切り替える
- 明るさセンサーで暗くなったらLEDが点く自動ライト
- パッシブブザーで「ドレミファソラシド」を鳴らす
- PWMでLEDをじわっと明るくする呼吸ライト
- サーボを0度→90度→180度に動かすデモ
- ボタンを押すたびにLEDの点滅速度が変わる
- シリアルモニタに「Hello」を1秒ごとに出す
- 2個のLEDを交互に光らせる踏切ライト
- ボタン2個でLEDの色を3色切り替える
10個全部やる必要はなく、気になるものを3〜4個ピックアップして作るくらいで、入力・出力・PWM・サーボの基本が身につきます。
難易度★★ 初中級の作品10選
★ をいくつか抜けた後の段階。複数の部品を組み合わせて、簡単な実用品が作れます。
- HC-SR04の超音波センサーで距離計を作る
- 距離が近づくとLEDが点滅+ブザーが鳴る車庫センサー
- 温湿度センサー (DHT11) で部屋の値をシリアル出力
- OLEDディスプレイに温湿度を表示する
- サーボ+タクトスイッチで簡易ドアロック
- I2C接続のLCD1602に好きな文字を表示
- ジョイスティックでサーボ2軸を動かす
- RGB LEDで色を時間ごとに変える
- 赤外線リモコンの信号を読み取って表示
- マトリクスLEDで簡単なアニメーション
このレベルになると、外部ライブラリのインポートと使い方を覚える必要が出てきます。Arduino IDEの「ライブラリマネージャ」からインストールする流れに慣れましょう。
難易度★★★ 中級の作品10選
1日以上かけて取り組む作品。複数のセンサーや出力を組み合わせて、それなりに実用的なガジェットを作ります。
- 植木鉢の土壌湿度を測って、乾いたらブザーで通知
- BME280など追加センサーで、気温・湿度・気圧をOLEDに表示する気象計
- 距離センサー+モーターで自走するミニカー
- RFIDで「特定のカードだけ反応する」鍵
- EEPROMにボタンの回数を保存するカウンター
- Wi-Fi対応ESP32で温湿度をスマホに通知
- NeoPixelで音楽に合わせて光るデスクライト
- サーボ複数個で動くペットロボット
- SDカードに測定値を書き込むデータロガー
- 赤外線リモコンで家電をArduinoから操作
ここまで来ると、「自分の生活で使う何か」を狙って作る段階です。実用性のある物を作ると、家族や同僚にも見せたくなり、継続のモチベーションになります。


作品選びでハマりやすい3つの落とし穴
作品例を選ぶときに、初心者がやりがちな失敗を整理しておきます。
- 難しそうな作品にいきなり飛びついて、配線で詰む
- 家にない部品ばかりの作例を選んで、買い物で熱が冷める
- 「完成したらSNSにあげよう」という目的に振り回される
3つ目は地味に効きます。作品の動機を「自分の体験」に寄せておくと、SNSの反応に関わらず満足感が残ります。最初のうちは、見栄えより自分が楽しいかどうかを優先するのが続くコツです。
作品例を組み合わせて応用するコツ
30個の例をベースに、組み合わせで応用が広がります。「センサー入力+出力」の組み合わせを意識すると、新しい作品アイデアが湧きやすいです。
- 明るさ+音 → 暗くなるとオルゴールが鳴る目覚まし
- 距離+サーボ → 人が近づくと蓋が開くゴミ箱
- 温度+Wi-Fi → 室温をスマホに送る家庭用温度計
- 湿度+水ポンプ → 自動水やり装置
こうした「入力部品 × 出力部品」のかけ算を意識すると、作れるものの幅がかなり広がります。手元の部品リストを眺めて、行列を作るとアイデアが見えやすくなります。
まとめ
電子工作の作品例は、難易度別に30個並べると地図のように使えます。Lチカ後に立ち止まったら、★の中から1個選んで作ってみてください。1ヶ月で★を3〜4個、3ヶ月で★★を1〜2個まで進めば、中級の入口に立てます。
大事なのは、選んだ作品を最後まで動かすことです。中途半端な完成度でも、1度動けばその記憶が次の作品の燃料になります。

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