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0:35 挫折タイプ①目的はあるけど知識はない
2:25 挫折タイプ②知識はあるけど目的がない
4:08 挫折タイプ③目的も知識もない
7:15 今すぐやるべき事
7:49 まとめ
もう挫折しない!電子工作「再」入門
今回はそんな方のために、もう挫折しない電子工作「再」入門というテーマで話をしたいと思います。
なお今回はウェブスクレイピングという技術を用いて、ヤフー知恵袋の「電子工作」にまつわる1万件以上の全ての投稿を取得し、その投稿を分析してまとめました。
そこで分かった皆さんが挫折した原因をタイプ①・②・③に分類分けし、それぞれについて対策を考えてみました。
本記事を読むことで挫折した原因を解決できるので、ぜひ最後までご覧下さい。
それでは、挫折してしまった原因と対策を、タイプ別に見ていきましょう。
タイプ①:目的はあるけど、知識がない
まず1つ目のタイプとして、「目的はあるけど、知識がない事が原因で挫折してしまった」という方に向けた対策を紹介します。
いくつか知恵袋の質問をピックアップしてみると、カーテン自動開閉装置や、音楽装置だったりと作りたい物は明確なのに、知識がなくて頓挫してしまっている方が多いように見えます。
このタイプ①に該当する方は、作りたいものが明確なので、ある程度は必要な部品はイメージができます。
ですがそれらをどうやって動かせば良いかが分からずにつまづく場合が多いです。
そんな時は、最低限の電子工作の知識を得るために、まずこれらの本を読んでみる事をお勧めします。
まずは「電子工作の基本100」です。
この本は少し古い本にはなってしまいますが、電子工作で揃えるべきグッズや、使用頻度の高い電子部品の機能、回路図の読み方など、電子工作で必ず必要となる知識がとても良くまとめられています。
一つだけネックなのは、使用しているマイコンボードがPICマイコンと呼ばれるもので、少しだけ初心者にはハードルが高いので、7章については参考程度に眺め読みする程度で良いと思います。
そして基礎を学んだら、次はこちらの「実践Arduino」で実際に手を動かして、マイコンボードの使い方に慣れていきましょう。
こちらをお勧めする一番の理由は、サンプルで作るガジェットが他の本と比べて圧倒的に楽しいという事です。
今までに見た事もない物ばかりで、しかも楽しんで作っている間に一通りのプログラム作りやセンサの使い方などを覚えられるようになっています。
タイプ②:知識はあるけど、目的がない
続いてタイプ②は、「ある程度の知識はあるが、目的がなくモチベーションが下がって挫折してしまった」場合です。
電気系の学生だったり、電子工作が好きと言っている方の投稿では、ある程度の知識はあると思われますが、特に作りたいものがない為、目的を失ってしまっている方が多く見られました。
この状態が続くと、どうしても気力が起きずに挫折してしまうという事になります。
まずイベントとしては、なんといってもMaker Faireをお勧めします。
実際に私も気力が起きなかった時に、好んで訪れたところになります。
Maker Faireは個人でモノづくりを行う人が集まり、年に1回開催される作品を展示するイベントで、今は日本各地で行われています。
お勧めポイントとしては以下の3つがあります。
- 作品のレベルが高い
- 色んなジャンルの作品が展示されていて、思わぬ発見がある
- 作った人と気軽に話せる
質問すると皆さんが気軽にノウハウなんかを教えてくれたりするので、モノづくりのヒントを得る事ができます。
また見栄え良く見えている作品も、実際は裏での苦労話なんかを聞けたりするので、勇気をもらう事もできます。
サイトとしてお勧めなのは、「GUGEN」という日本最大の電子工作コンテストのサイトです。
「GUGEN」はリアルでも年に1回イベントが行われているので、もちろんそちらもお勧めなのですが、サイトには過去の作品も全て掲載されているので、家にいながらにして1000点もの作品を見る事ができます。
タイプ③:目的も知識もない
最後のタイプ③は、「目的も知識もなくて挫折してしまった方」です。
このタイプは最も対策が難しいんですが、数としては実は一番多かったりします。
共通して見られるポイントとしては、「知識はないがなんとなく趣味で始めたい」とか、「興味があるからやってみたい」というところです。
知識と目的の両方がない場合、まさに何から初めて良いか分からない状態になりがちなので、どうしてもモチベーションが下がってしまいます。
このような方は、そもそも「電子工作で何ができるのか」というところをイメージできてない場合がほとんどなのです。
対策としては、まずは実際に手を動かしながら、電子工作を体験してみるというアプローチをお勧めします。
そういった意味で強くお勧めするのは、こちらの「ELEGOO」というメーカーが出している電子工作入門キットです。
お勧めするポイントは2つあります。
まず1つ目のポイントとしては、電子工作の基本フローである、「入力、計算、出力」の流れが体験できるようになっている点です。
以下の画像のように、入力の部分に相当するセンサ類や、計算に相当するマイコンボード、出力に相当するモータ等がバランス良く入っています。
2つ目のポイントとしては、一緒についてくるチュートリアルがすごく分かりやすいところです。
それぞれの部品ごとに1つのチャプター構成となっており、例えばサーボモータのチャプターには以下が載っています。
正直、「回路図・ブレッドボード図・実物」の写真が全て載っているチュートリアルというのは今まで見た事がなくて、最初は感動すら覚えました。
実際にやってみた感想としても、やはりこれだけ情報が揃っていると安心感があり、誰でも間違えないように配慮されているなと感じました。
タイプ①や③のような知識が足りないという人が確実に抑えておきたいのは、「分からない時にすぐに聞ける人を見つけておく」という事です。
電子工作に限った話ではないのですが、やはり今までやった事のない事に挑戦するとなると、次から次へと疑問が出てくると思います。
そんな時に最も手早いのはネットで情報を探す事なのですが、ネットでは「その業界で既に常識となっている事」については、実はあんまり載っていません。
例えば以下のことなどは電気の世界では常識なので、もはや誰もそんな事をネットでは説明していません。
- LEDには抵抗を必ず一緒に接続する
- 抵抗とLEDの位置は入れ替えても問題ない
ただ、やはり初めて回路を触る人にとってはそこですら理解ができず、「なんでいちいち抵抗を付けるの?」等と疑問が湧いてしまって、立ち止まってしまいます。
もし周りに誰もいないという方は、ぜひ当サイト「今日から始める電子工作」を活用して頂けたらと思います。
当サイトでは、できるだけ最初の入り口からつまづかないような記事や動画作りを心がけていますので、きっとお役に立てると思います。
直接のご質問も是非お待ちしております!
という事で、タイプ別に挫折しないための対策を説明してきました。
タイプ別今すぐやるべき事
なお最後に、この記事を見た後であなたが今すぐやるべき事をタイプ別にまとめておきます。
この記事を見てモチベーションが少しでも上がった方は、そのままのテンションでこれらを実行しましょう。
まずタイプ①の方は、これら2冊の本を買いましょう。
電子書籍版の方が、すぐに読み始められるのでお勧めです。
タイプ②の方は、まずはGUGENのサイトを見て、どの年でも良いので応募作品を眺めてみましょう。
それぞれの作品にアイデアが詰まっているので、賞を受賞しているかに関わらず、一通り見る事をお勧めします。
タイプ③の方は、今すぐにELEGOOの入門キットを購入しましょう。
まとめ
今回は、過去に挫折した人に向けて電子工作「再」入門という位置付けで、タイプごとに挫折しないための対策を紹介してきました。
この記事で少しでも「また電子工作を始めてみよう」と思ってもらえたら嬉しいです。