【初心者向け】電子工作入門キットでIoTを始めましょう

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目次

0:00 オープニング
0:17 IoTとは何か
1:34 obniz入門キットの紹介
2:16 IoT体験①温度センサの値をグラフ表示
3:50 IoT体験②「ただいま」と聞こえたら旗を振る
4:44 HTMLプログラムとブロックプログラムの紹介
5:19 まとめ

電子工作入門キットでIoTを始めましょう

IoTガジェットを作りたいんだけど、何から始めればいいのか分からないよ。

確かに最初はどこから始めればいいのか分からないよね!

今回はそんなIoTガジェットを初めて作りたいという人に向けて、「まずは電子工作入門キットでIoTを始めましょう。」
というテーマで話をしていきたいと思います。

本記事ではそもそもIoTとは何なのかということから、マイコンボード入門機であるobnizの使い方まで、写真付きで詳しく説明していきます。

今は何から始めれば良いか分からない方でも、この記事を読み終わる頃にはobnizを使えるようになっているはずですよ!

IoTとはなにか

まず始めに、IoTとは何かについて簡単におさらいしておきます。

IoTとは

「Internet of Things」の略で、モノのインターネットと訳される事が多いです。

これだと何の事かが分かり辛いのですが、簡単に言ってしまうと、身の回りにあるモノをインターネットにつなげ、離れた場所からもアクセスできるようにする事を言います。

Internet of Things

IoTでできる事を細分化すると以下の3タイプに分かれます。

IoTでできること
  1. モノの状態を取得する
  2. モノを操作する
  3. モノ同士が会話する

 

IoTでできること

実用例としても既にかなりの製品が出回っており、タイプ1の「モノの状態を取得する」では紛失防止タグの「MAMORIO」、

MAMORIO

タイプ2の「モノを操作する」ではスマートロックの「Qrio」等が有名です。

Qrio
これらは実際に使っている方も多いのではと思います。

私の家でも見渡すと、「phillips hue」というスマート電球や、

phillips hue

「ring」というスマートインターフォンが出てきました。

ring

このように、IoTは既にかなり身近なものになってきています。

以上、簡単ですがIoTのおさらいでした。

なおこのようにIoTガジェットに囲まれていると、自分でも作ってみたくなっている人は多いのではと思います。

実際にヤフー知恵袋などを眺めていると、そういった書き込みを結構見ます。

ただ作りたいものが明確でも、「何から勉強して良いかが分からない」という事で悩んでいる人が多いようです。

何から勉強して良いかが分からない

という事で次に、「自作IoTガジェットを作りたい」という人にお勧めな、「obniz」というマイコンボードの入門キットを紹介したいと思います。

obniz

マイコンボードの入門キット「obniz」

obnizとは

IoT開発に特化したマイコンボードで、IoTガジェット作りの最大の障壁となるネット接続設定が、とても簡単にできるように工夫されているのが特徴

IoT開発に特化したマイコンボード

そしてこの入門キットには1万円以下にも関わらず以下のような特徴があり、知識がない方でも届いたその日にすぐ動かす事ができるようになっています。

obnizの特徴
  1. 入力用・出力用のデバイスが4つずつ入っている
  2. サンプルプログラムが充実している

obnizの特徴

今回は充実のサンプルプログラムから2つをチョイスして、IoTガジェット作りを体験してみたいと思います。

サンプルプログラム①:離れた場所にあるモノの状態を取得する

 

離れた場所にあるモノの状態を取得する


それでは1つ目として、IoTのタイプ①である、離れた場所にあるモノの状態を取得するところをやってみたいと思います。

用意するもの
  1. obnizのボード
  2. キット付属の温度センサー
obnizのボードキット付属の温度センサー

 

STEP1
obnizに表示されているQRコードをスマホで読み取って、「アプリ開発へ」を押してobnizにログインします。

QRコードをスマホで読み取って

※アカウントを取ってない方は、あらかじめ取得しておきましょう。

STEP.2
サンプルプログラムの「温度センサーとグラフ」を押します。
  

「温度センサーとグラフ」

STEP.3
温度センサをobnizの0,1,2ピンに接続します。
 

obnizの0,1,2ピンに接続

STEP.4
アプリ名を適当に入れて、「アプリを作成」を押します。

アプリを作成 

STEP.5
次に「プログラムを編集」を押して中身を確認してみます。
 

プログラムを編集

中身はざっくり言うと、最初のheadの部分で元となるプログラムを読み込んで、chartと書いてあるところでグラフの表示設定をし、次のscriptの中でobnizと接続し、温度センサからデータを読み取って、グラフに1秒ごとにプロットしています。

グラフに1秒ごとにプロット

STEP.6
そして実行ボタンを押すと、センサの値がリアルタイムにグラフ表示されます。
 

センサの値がリアルタイムにグラフ表示

STEP.7
試しに温度センサを触ってみると、温度が変わるのが分かると思います。
 

この時、obnizとスマホは家の中のWiFiネットワークを介して接続されているので間に線はなく、同じネットワークの中であれば、どこからでも確認する事ができます。

組み立て方などはobnizの公式ページに書いてあるので、実際に手を動かすときはまずそちらを見てみて下さい。

obnizの公式ページ

サンプルプログラム②:離れた場所にあるモノを操作する

 

離れた場所にあるモノを操作する

次にIoTの2つ目のタイプである、離れた場所にあるモノを操作するところを体験してみます。

今度はパソコンを使って、サンプルプログラムを動かしてみます。

用意するもの
  1. obniz
  2. キット付属のサーボモータ

用意するもの"

STEP.1
obnizとキット付属のサーボモータを接続します

obnizとキット付属のサーボモータを接続

接続の向きには十分に注意して下さい。

STEP.2
プログラムは下記URLのものを使います。
STEP.3
obniz IDを入力し、Connectを押すと自動でパソコンとobnizがネット上でつながります。
 

obniz ID

STEP.4
パソコンのマイクに「ただいま」と呼びかける

パソコンのマイクに「ただいま」と呼びかける

するとパソコンが声を認識してobnizへ信号を送り、obnizがサーボモータを動作させます。

obnizがサーボモータを動作

やっている事はシンプルですが、これも立派なIoTガジェットです。

後は用途に応じて反応するセリフを変えてみたり、サーボモータに何かを取り付けてみる等、アイデア次第でどんどん遊び方が広がっていくと思います。

という事で、obnizの入門キットとサンプルプログラムを使ってIOTを体験してみました。

ワンポイントアドバイス

最後に一つだけ、ワンポイントアドバイスがあります。

ワンポイントアドバイス

obnizでは、HTMLプログラムとブロックプログラムという2種類の方法でプログラムを作る事ができますが、まだプログラミングに慣れてないうちはブロックプログラムを使うことをお勧めします。

ブロックプログラム

ブロックプログラムとは、子供向けのプログラミングソフトのスクラッチでも採用されている方式で、レゴブロックのような見た目で楽しくプログラミングができるので、かなりとっつきやすいと思います。

レゴブロックのような見た目

サンプルプログラムで一通り遊んだ後は次のステップとして、ブロックプログラムで色々とパラメータを変え、少しずつ自分流にアレンジしていってみましょう。

まとめ

今回はIoTガジェットを作りたいんだけど何から始めればいいか分からないという人に向けて、obnizの入門キットを紹介してきました。

個人的には、「技術を学ぶなら手を動かすのが一番の近道」だと思っています。

安くはない値段ですが、本気でIoTガジェットを作りたい方には最適なキットだと思うので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

他にも電子工作初心者が最低限身につけるべき知識やツールの解説など、ゼロから体系的に学べる動画や記事を投稿しています。

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