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ジャンパーワイヤーの基礎
今回はそんな方に、ジャンパーワイヤーの種類や特徴について説明していきます。
ジャンパワイヤーの知識がつくと、回路を組む際にどれを使うか迷わなくなり、回路の信頼性を上げることもできます。
本記事を読むことで、そんなジャンパーワイヤーの知識をつけることができるので、ぜひ最後までご覧ください。
ジャンパーワイヤーとは何か
まずは、そもそもジャンパーワイヤーとは何か、について説明していきます。
ジャンパー線とか、単にジャンパーとも言ったりします。
種類としては、「単線タイプ」と呼ばれるものと、「より線タイプ」と呼ばれる2種類です。
見た目は似ていますが特徴は全く異なるので、ここから順番に説明していきます。
単線タイプ
まずは単線タイプについての説明です。
単線タイプの被膜の中身は切ると以下のようになっており、少し分かり辛いですが、1本の太いワイヤーから成っています。
単線タイプは、このように色々な長さの線が用意されており、1ピン分の小さいものから、50ピン分の長いものまであります。
用途としては、ブレッドボード内で回路を組む時に使うのが主です。
単線タイプのメリットとしては以下2つが挙げられます。
- 回路の見た目がスッキリする
- ワイヤーが太く作られているため抵抗値が低く断線し辛い
一方で以下2つのデメリットも挙げられます。
- 固いので線の配線がし辛い
- 長さによって色が決まっているため、例えば電源ラインを赤色で統一する等、色に意味付けを持たせられない
以上が単線タイプの説明と特徴になります。
より線タイプ
次に、より線タイプについての説明です。
より線タイプの被膜の中身は、切ると以下のようになっており、細かい複数の線が束ねて作られているのが分かると思います。
用途としては、単線タイプは主にブレッドボード内の使用を想定しているのに対し、より線タイプはマイコンボードとブレッドボードの接続等、色んな用途に使えます。
より線の種類は、主に以下3種類があり、オスオスタイプ、オスメスタイプ、メスメスタイプがあります。
この3種類の使い分けは、何をつなげたいかで変わってきます。
例えばブレッドボード内で回路を組むのであればこちらのオスオスタイプを選びます。
Arduinoとブレッドボードを繋げる場合も、Arduinoにはメス側の端子が実装されていますのでジャンパーワイヤーはオスオスタイプを選びます。
逆にラズベリーパイはオス側の端子を持っているので、オスメスタイプを選びます。
使用頻度としてはオスオスが最も高く、逆にメスメスはほとんど出番がありません。
まず揃えるなら、オスオスからにしましょう。
より線タイプには以下2つのメリットがあります。
- しなやかなので配線が楽
- ケーブルの色を自由に選べるので色に意味付けを持たせられる
逆に以下3つのデメリットもあります。
- 単線と比べると抵抗値が高い
- 細い線の集合であるため断線がしやすい
- 見た目がややごちゃごちゃしてしまう
以上がより線タイプの説明と特徴でした。
単線とより線の特徴まとめ
最後に、単線タイプとより線タイプの特徴をまとめた表を出しておきます。
必ずどちらを選ぶべきという事はなく、最終的には自分の好みになってくるかと思います。
購入する際は、Hiletgoのこちらのケーブルが色々ついてきて安くて評判も悪くないので、この辺りを選んでおけば間違いないかと思います。
なお、少しお金に余裕のある人は、サンハヤトのオスオスケーブルがサンハヤトのブレッドボードと相性が良くておすすめです。
ワンポイントアドバイス
なお、一つだけワンポイントアドバイスをしておきます。
単線タイプの超定番アイテムである、サンハヤト製のジャンパーワイヤーの場合、ケーブルの色は適当に付けられているものではなくて、赤は2ピン分、青は6ピン分のように、長さによって色が割り当てられています。
このルールは、実は抵抗のカラーコードのルールと同じになっています。
抵抗のカラーコードの説明は別で行う予定ですが、カラーコードとサンハヤトのジャンパーワイヤーの色が同じということだけ知っておいてください。
一度覚えておくと抵抗だけでなくジャンパーワイヤーを選ぶ時にも役立つので、もし電子工作を本気でやっていきたいという人は覚えておいて損はないです。
まとめ
今回はなんとなくジャンパーワイヤーを使ってきたという方のために、改めてジャンパーワイヤーの基本的なことを説明してきました。
これからはここで挙げた特徴を頭に入れて、組みたい回路に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。