【電子工作基礎編】マイコンボードの特徴|テクニカル編

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目次
0:00 オープニング
0:16 CPU仕様
0:54 内蔵モジュール
1:26 インターフェース
2:25 プログラミング
3:04 まとめ

マイコンボードの特徴|テクニカル編

マイコンボードの特徴は分かったけど、結局どれを選べばいいのか分からないよ。

確かにマイコンボードは用途に応じて決めるべきだね!

今回はマイコンボードの特徴が分かったけど、結局どれにすればいいのか分からない方のために、マイコンボードの用途に応じた選び方を説明していきます。

前回、「【電子工作入門編】マイコンボードの特徴と選び方」という記事で基礎的な情報はお伝えしておりますので、まずはそちらを見ていただくのがお勧めです。

この記事を読むことで、用途に応じたマイコンボードの選び方が分かり、あなたが今どれを選べば良いのかが悩まなくなります。
今回選んだマイコンボードは以下になるので、ぜひボード選びの参考にしてみて下さい。

今回選んだマイコンボード

それでは、各仕様を比較していきながら説明していきます。

CPU仕様

まずは、CPU周りの仕様について比較します。

以下は使用しているCPUやメモリサイズをまとめたもので、これを見ると、まずはラズベリーパイ4が圧倒的に高いスペックを持っている事が分かると思います。

ラズベリーパイ4が圧倒的に高いスペック

ただし一方で、消費電流が大きいため電流容量の大きい電源が必要だったりするので、使用するのは少しだけハードルが高いです。

消費電流が大きいため

スペックがそこまで必要なく、消費電流を抑えたいのであればArduino Unoやmicrobitの方が使い勝手が良いと思います。

消費電流を抑えたいのであればArduino Unoやmicrobitの方が使い勝手が良い

また、M5Stack BASICとobnizは同じESP32シリーズを使用しているため、同等のスペックを持っています。

M5Stack BASICとobnizは同じESP32シリーズを使用しているため、同等のスペック

内蔵モジュール

次は、内蔵しているモジュールについての比較です。

おそらく多くの人が一番気にする無線モジュールに関しては、Arduino Uno以外は、WiFiかBluetoothの両方かどちらかが搭載されています。

Arduino Uno以外は、WiFiかBluetoothの両方かどちらかが搭載

また、やはりオールインワンを売りにしているM5Stackは、センサやモジュールが圧倒的に充実している事が分かります。

M5Stackは、センサやモジュールが圧倒的に充実している

続いて、microbitやobnizもまぁまぁの充実度だと思います。

microbitやobnizもまぁまぁの充実度

「買ってすぐにでも遊びたい」という人は、以下3つのボードから選ぶことをお勧めします。
買ってすぐに遊びたいなら選ぶべきボード
  • m5stack
  • microbit
  • obniz

インターフェース

次は、インターフェースについてです。

入出力品を見ると、多くのボードは5Vピンか3.3Vピンの電源専用ピンを持っているのが分かります。

多くのボードは5Vピンか3.3Vピンの電源専用ピンを持っている

「【電子工作基礎編】マイコンボードの電源ピンから学ぶ2つの電源方式|LTspiceで始める実用電子回路入門」の動画でも説明していますが、3.3Vでどれくらい電流が流せるかは、5Vから3.3Vへの変換方式によって大きく異なります。

汎用I/Oピンに関してはどのボードも10ピン以上はあり、PWM出力も複数ピンで対応している事が分かります。

汎用I/Oピンに関してはどのボードも10ピン以上

また、外部モジュールとの通信方式についても、I2C、SPI、UARTを備えている点は共通しています。

I2C、SPI、UARTを備えている点は共通

アナログ入力やアナログ出力に関してはボードごとに方針が異なり、特にアナログ出力を持っているのはM5Stackにしかない特徴です。

特にアナログ出力を持っているのはM5Stackにしかない特徴

外部モジュールのインターフェースの種類については、ラズベリーパイ4が突出しています。

ラズベリーパイ4が突出

マイコンボードを使って何ができるかという夢を膨らませたいなら、ラズベリーパイ4を買っておけば間違い無いと思います。

プログラミング

最後は、プログラミングの観点で比較してみました。

プログラミング言語の一番人気であるPythonは、以下3つのマイコンボードで使う事ができます。

Pythonが使えるマイコンボード
  1. ラズベリーパイ4
  2. M5Stack BASIC
  3. microbit

また、Scratchによって普及したブロックプログラミングについても、ラズベリーパイ4を始めとしてほとんどのボードで利用する事ができます。

ブロックプログラミングについても、ラズベリーパイ4を始めとしてほとんどのボードで利用

この辺りは自分がなんの言語を習得したいかや、ブロックプログラムかテキストベースが良いか、という好みにもよります。

自分に合ったものを選んでみて下さい。

全くのプログラミング初心者という事であれば、どのボードでも良いので、まずはブロックプログラムから試してみましょう。

まずはブロックプログラムから試して

まとめ

今回は、少し技術的に踏み込んだ内容でマイコンボードを比較してきました。

以上をまとめた表も作成したので、以下URLから見てみて下さい。

https://start-electronics.com/basic/spec-matome/

また、ここで紹介した情報はあくまで私が調査したものであり、アップデート等で情報が古くなっている可能性もあるので参考程度に留めて下さい。

他にも電子工作初心者が最低限身につけるべき知識やツールの解説など、電子工作をゼロから体系的に学べる動画や記事を投稿しています。

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