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マイコンボードの特徴|テクニカル編
今回はマイコンボードの特徴が分かったけど、結局どれにすればいいのか分からない方のために、マイコンボードの用途に応じた選び方を説明していきます。
前回、「【電子工作入門編】マイコンボードの特徴と選び方」という記事で基礎的な情報はお伝えしておりますので、まずはそちらを見ていただくのがお勧めです。
この記事を読むことで、用途に応じたマイコンボードの選び方が分かり、あなたが今どれを選べば良いのかが悩まなくなります。
今回選んだマイコンボードは以下になるので、ぜひボード選びの参考にしてみて下さい。
それでは、各仕様を比較していきながら説明していきます。
CPU仕様
まずは、CPU周りの仕様について比較します。
以下は使用しているCPUやメモリサイズをまとめたもので、これを見ると、まずはラズベリーパイ4が圧倒的に高いスペックを持っている事が分かると思います。
ただし一方で、消費電流が大きいため電流容量の大きい電源が必要だったりするので、使用するのは少しだけハードルが高いです。
スペックがそこまで必要なく、消費電流を抑えたいのであればArduino Unoやmicrobitの方が使い勝手が良いと思います。
また、M5Stack BASICとobnizは同じESP32シリーズを使用しているため、同等のスペックを持っています。
内蔵モジュール
次は、内蔵しているモジュールについての比較です。
おそらく多くの人が一番気にする無線モジュールに関しては、Arduino Uno以外は、WiFiかBluetoothの両方かどちらかが搭載されています。
また、やはりオールインワンを売りにしているM5Stackは、センサやモジュールが圧倒的に充実している事が分かります。
続いて、microbitやobnizもまぁまぁの充実度だと思います。
- m5stack
- microbit
- obniz
インターフェース
次は、インターフェースについてです。
入出力品を見ると、多くのボードは5Vピンか3.3Vピンの電源専用ピンを持っているのが分かります。
「【電子工作基礎編】マイコンボードの電源ピンから学ぶ2つの電源方式|LTspiceで始める実用電子回路入門」の動画でも説明していますが、3.3Vでどれくらい電流が流せるかは、5Vから3.3Vへの変換方式によって大きく異なります。
汎用I/Oピンに関してはどのボードも10ピン以上はあり、PWM出力も複数ピンで対応している事が分かります。
また、外部モジュールとの通信方式についても、I2C、SPI、UARTを備えている点は共通しています。
アナログ入力やアナログ出力に関してはボードごとに方針が異なり、特にアナログ出力を持っているのはM5Stackにしかない特徴です。
外部モジュールのインターフェースの種類については、ラズベリーパイ4が突出しています。
プログラミング
最後は、プログラミングの観点で比較してみました。
プログラミング言語の一番人気であるPythonは、以下3つのマイコンボードで使う事ができます。
- ラズベリーパイ4
- M5Stack BASIC
- microbit
また、Scratchによって普及したブロックプログラミングについても、ラズベリーパイ4を始めとしてほとんどのボードで利用する事ができます。
この辺りは自分がなんの言語を習得したいかや、ブロックプログラムかテキストベースが良いか、という好みにもよります。
全くのプログラミング初心者という事であれば、どのボードでも良いので、まずはブロックプログラムから試してみましょう。
まとめ
今回は、少し技術的に踏み込んだ内容でマイコンボードを比較してきました。
以上をまとめた表も作成したので、以下URLから見てみて下さい。
https://start-electronics.com/basic/spec-matome/
また、ここで紹介した情報はあくまで私が調査したものであり、アップデート等で情報が古くなっている可能性もあるので参考程度に留めて下さい。