【電気のキホン】1.電気の正体|学び直しエレクトロニクス

【電気のキホン】1.電気の正体

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目次
0:00 オープニング
0:21 電気の正体
0:33 銅原子の中身
1:11 銅線の中身
1:39 銅線に電圧を加える
2:08 電気と水

【電気のキホン】電気の正体

電気って普段何気なく使っているけど、電気っていったい何かが分からないんだ。

普段の生活で何気なく使っている電気について、基本的なことから一緒に学んでみよう!

今回は全ての基本となる、「電気とはそもそも何か」ということを説明していきます。

この記事を読めば、電気の基本が理解でき、電子工作にもチャレンジできるようになると思うので、是非最後までご覧下さい。

電気の正体

まずはミクロの世界に飛び込んで、電気がどのようなものかを見に行ってみましょう。

電気とは
電子が一定方向に流れたものであり、元々はその電子は原子の中に含まれている。

銅原子の中身

以下の図は、銅原子の中身をミクロなレベルで見たものです。

銅原子の中身

中心にはプラスの特性を持った原子核があり、その周りを電子が周っている構造をしています。

プラスとマイナスの数は等しいため、全体的に見れば電気的には中性となっています。

電気的には中性

電子は何層にも分かれて周っており、内側の電子は原子核にとても強く結合されているのですが、一番外側の電子は中心から離れているため結合力が弱いです。

銅原子の中身

この関係を簡単なモデルで表すと、以下の図のように中心がプラスでその周りをマイナスの電子が周っている事が分かります。

銅原子の中身

銅線の中身

それでは、回路の一部である銅線の中に入っていきます。

以下の図のように、銅線は銅原子がたくさん並んでできています。

銅線の中身

一番外側の電子は結合力が弱いため、銅原子同士が隣合うとお互いの電子の通り道を共有し、電子が自由に行き来することができるようになります。

銅線の中身

ただしこの状態では、まだ電子がいろんなところにランダムに動き回っているだけで、電気が流れているとは言えません。

銅線の中身

ここで、外からの力が加わることで電子はその方向に一斉に動き出します。

銅線に電圧を加える

ここで始めて、電気が流れた状態となります。

銅線に電圧を加える

なおこの時、外から加えた力を「電圧」、電子の流れを「電流」と呼びます。

銅線に電圧を加える

なお、電子の向きと電流の向きは逆になっています。

どっちを基準にするかという言葉の定義だけの話なので、あまり深く考える必要はありません

次に、電気と水の特性は非常に似ているという点の説明をしていきます。

電気と水の特性

電子の流れを順番に見ていきます。

STEP.1
電圧が加わり、一番プラスに近い電子がプラス側に移動する
電子の流れ
STEP.2
その空いたスペースに電子が移動する
電子の流れ
STEP.3
またその空いたスペースにさらに別の電子が移動する
電子の流れ

これを繰り返す事で電子の流れができていきます。

電気と水

一方で、水の世界はどうなっているかを配管の中の水で見てみましょう。

STEP.1
ポンプによって水圧という外部の力が加わり、一番下流側にいる水分子が下流側に移動する
水の世界
STEP.2
その空いたスペースに水分子が移動する
水の世界
STEP.3
またその空いたスペースにさらに別の水分子が移動
水の世界

これを繰り返す事で水流になります。

電気と水が同じような性質があることが分かって頂けたでしょうか。

まとめ

今回は全ての基本となる、「電気とはそもそも何か」ということを説明してきました。

電子工作を始めたばかりの方も、電気についての理解が深まるとより電子工作を楽しめるようになると思います。

他にも電子工作初心者が最低限身につけるべき知識やツールの解説など、電子工作をゼロから体系的に学べる動画や記事を投稿しています。

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