こんばんは、ボーノです。
久しぶりの更新。
つい最近まで知らなかったのですが、SlushAsiaというスタートアップのイベントが5月に行われるという事を聞いたので、行ってみる事に。
コンテンツ
SLUSH ASIAとは?
Slush Asia | May 13-14th 2016 in Tokyo, Japan
そもそもSLUSHとは、フィンランドで始まった、スタートアップを盛り上げるためのイベントです。
SLUSH ASIAとはそのアジア版。2015年からスタートし、今年で2回目。どちらも開催場所は日本です。なお、去年は1日のイベントだったのですが今年はスピーカーが増えたためか、2日間になりました。
下記に2014年にヘルシンキで行われた時のレポートが記載されています。参考までに。
何と言っても最大の特徴は、多国籍である事のようですね。
実際に今回のイベントにおいても、少し話しただけでも台湾、ロシア、フランス、フィンランドと様々な国籍の方がいました。
参加者数は6年で50倍成長、北欧最大級のテックイベント「Slush」にかけるフィンランドの思い - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
ちなみに、当然ですがメインステージやピッチコンテストは全て英語。TOEIC600点にも満たない自分にはかなりハードルが高かったですが、スタートアップ最大のイベントとあって意を決して参加する事に。
後は行ってみて分かったのですが、デモブースは半分以上が日本の方なので、そこでは普通に日本語で話してました。
メインステージ
本当は開始1発目のの大目玉、ソフトバンクのアローラニケシュ氏のスピーチを聞きたかったのですが、最悪な事に電車が事故によりストップし、猛ダッシュしたものの間に合わず。。
結局、この日はその後もほとんどメインステージの話は聞きませんでした。
個人的に興味があったのは、厚切りジェイソン氏やアリババグループのお偉い人、DeNAの南場社長ですね。
ただ、この日はほとんどピッチステージとデモブースを回っていたためどれも聞けず。。後でYouTubeチェックします。
ちなみにステージの演出はこんな感じ。赤いライトがまぶしい!
LINGVIST
Learn a language in 200 hours. Free. | Lingvist
200時間で語学を習得するというフレコミに引かれ、思わず聞いてしまいました。
今までにありがちな語学サービスではなく、ディープラーニングの手法を用いて、個人の習熟度に合わせて学習できるというもの。
気になるので早速使ってみようと思います。
ご覧のように、他社サービスとはスピードの違いを最もアピールしていました。
ピッチステージ
60チームが2日目のセミファイナルに向けてプレゼンを披露します。個人的にはこれが一番の楽しみでした。
全ては紹介しきれないので、印象に残ったものだけ紹介します。
なお、ステージの演出のため照明が薄暗く、残念ながらプレゼンしている画面はほとんど写真に写りませんでした。メモ書きを頼りに書いていきます。
BONX
スノボやサイクリングをしながら、離れた仲間と話をできるというアイテム。
アイデア自体に特に新鮮味はない気がするが、スノボをする自分にとっては欲しい!と思わせるものでした。デザインも良いですね。
Z-WORKS
今後確実に増えていく、親などの在宅介護を支援するガジェット。
ピッチでは時間の都合上細かい話は聞けないので、その後のデモブースで改めて話を聞きました。
色んな種類のセンサを内蔵したガジェットを、用途に応じて使い分ける事ができるとのこと。例えば、3m先から呼吸をしているかどうかが分かるセンサなども含まれます。
個人的にこの手の介護向けモニタリングは、被介護者が見られるのを嫌がって導入するのに障壁があると考えている。
ただそう話すと、付けてみると案外忘れちゃうもんですよ、という答えが印象的だった。とすると、本当に障壁があるのは最初の導入部分だけのよう。
となると、例えば可愛くあしらった人形の中に仕込むとか、その人が置いても良いかなって思えるような工夫があると尚良くなるかも、と思いました。
Giroptic
Giroptic 360cam| 没入型動画および写真向けHD360度カメラ - 360カム | JP Store
フランスからやってきた、勢いのある女性がコスプレ?をして勢いのままにプレゼンをしていました。
3つのカメラと3つのセンサ(だっけかな?)を内蔵し、それぞれの映像を合成して360度の映像にしてくれるという代物。
FacebookやYouTubeにも気軽にポストできちゃいます。
プレゼンが面白かった。
SkyREC
SkyREC - Business Intelligence and Analytics
アパレルショップの実店舗での人が多く手に取った商品や、多く通ったルート等を画像で解析してくれるサービス。
既に多数のアパレルブランドも提携しており、デモもかなり完成されているようでした。
実際にヒートマップのように、人気所品エリアや不人気エリアを表すデモもあり、将来性を感じさせてくれました。
プレゼンのレベルの高さも圧巻!
先にネタバレすると、このSkyRECがピッチコンテスト優勝していました。予選からやはり光っていたように思います。
HADO
meleapという会社が手がけている、HADOというヘッドセットです。
特徴としてはケーブルフリーのため、アクティブな格闘ゲーム等との相性が良いという事のようです。
既にナンジャタウンや各アミューズメントパークとのコラボが実現しており、ニーズはかなり捉えているようですね。
プレゼンがとてもエキサイティングで、後で振り返ると最も印象に残っています。
このように熱いスタートアップを見ると、見てるこっちもなんか嬉しくなっちゃいますね。
このHADOはファイナルまで見事進み、何かの賞をゲットしていました。おめでとうございます!
ちなみに、2020年の東京オリンピックに合わせて、VRでの大規模な対戦イベントを計画しているようです。これも楽しみ!
最も熱かったプレゼン。
HouseCare
簡単に言うと単なる家事代行サービスなのですが、面白いのはAirbnbにとてもマッチしたサービスである事。
Airbnbのカレンダーと同期し、自動的に適した掃除日を探し出し、予約?をしてくれる機能があるようです。
課題として、Airbnbはスケーラビリティがない所をあげています。
家が1件しかない場合は週に1回の掃除で済んだとしても、これが5件もあると毎日掃除しなくてはいけない、という理屈。
デモブース
STYLY
私のイチオシ!VRでオンラインショッピングを楽しめるサービスです。
VRヘッドセットをつけると目の前に服があり、360度からその服をチェックする事ができます。
実際に試してみたのですが、本当に服の生地感やフード部分の様子等、従来の写真だけではかなり分かり辛かった部分を確認する事ができました!やれば分かるのですが、この体験は感動すら与えてくれます。
OculusやGearVR等、ヘッドセットも徐々にユーザに浸透しているようなのでこれは今後必ず流行るサービスだと思っています。
ZOZOTOWN等の既存のオンラインショップに提供するというより、それらは競合という位置付けだそうです。
iCON CAST
iCON CAST ~ YouTuber と企業を繋ぐアイコンキャスト ~
技術的というより、ビジネス的に上手いなと思いました。
YouTuberに、企業の製品を使ってもらいYouTube上でレビューしてもらうというものです。
企業にとってはニッチなユーザの目に触れられ、一気に知名度がアップするというメリットがあります。
Nokia OZO
Nokia OZO | Virtual Reality Camera with 360-degree audio and video capture
Nokiaが開発した、360度天球型カメラ。
リコーのTHETAのような物です。
噂に聞いていた、360度カメラで撮った映画を体感しました。これが物凄い!
実際にその場で立っているようで、主人公と完全に同じ視線で楽しむ事ができます。
映画のワンシーンだと思うのですが、主人公の背後から忍び寄る魔の手、、を目の前で見てその臨場感にしばらく取り憑かれてしまっていました。
カメラがたくさん付いています。
ピッチコンテストのファイナル
下記の5サービスが進出しました。下の2つに関しては良く分かりませんでした。。
- SkyREC
- HADO
- giroptic
- vectr labs
- mobagel
その他印象に残ったこと
FUKUOKA STARTUP CITY
ご存知、福岡はスタートアップの育成にとても力を入れています。
フランスから日本に交換留学でやってきたのをきっかけに、しばらくして日本にまた戻ってきて福岡でスタートアップにジョインしているフランス人に話を聞きました。
なんでも福岡は、スタートアップをするなら最も適した町とのこと。
理由はスタートアップVISAがあり、6か月いられるとの事です。
こうやって実際に話を聞くと、確実に風土が浸透しつつあるな、と思いました。
有名人の方々
厚切りジェイソン氏。この人は頭かなりキレるね!
ただのお笑い芸人ではありません。
アパホテル社長。普通に話しててびっくりしました笑。
最後に
今回のキーワードはというと、VRとIOTが目立ちましたね。
私のイチオシはOZOとSTYLYといったVRものですね!何と言っても可能性を無限に秘めています。
2年くらい前までは本当に流行る?一過性では?という風潮もあったように思われますが、実際に一度体感すると忘れられない没入感、臨場感が後押しをしているようですね。既に実用段階に移っているのではないでしょうか。
こんな良い物をなくしてはいけない!というみんなの熱い思いがトレンドを作っているように思います。
来年も行きたい!英語を少し勉強しよう。。LINGVISTやろうかな。