【電子工作入門編】電子工作でまず覚えるべき5つの部品

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目次
0:00 オープニング
0:34 電子部品の役割
1:56 最初に覚えるべき5つの部品
4:57 ワンポイントアドバイス
5:30 まとめ

電子工作でまず覚えるべき5つの部品

電子工作を始めたはいいけど、電気の知識がなくて回路を作るのにつまづいてるんだよね。

電子部品は数も多く難しそうなものもあるので、ハードルが高く感じることもあるよね!

今回はそんな方のために、まず最低限押さえておくべき5つの電子部品について紹介していきます。
その電子部品とは以下の5つになります。

最低限押さえておくべき5つの電子部品
  1. 抵抗
  2. コンデンサ
  3. コイル
  4. ダイオード
  5. トランジスタ

この5つの電子部品を押さえておけば、電子工作に対するハードルを一気に下げれるので、ぜひ最後までご覧ください。

電子部品の役割とは

最低限覚えるべき5つの電子部品についてご紹介する前に、電子部品の役割について簡単に説明しておきます。

電子部品の役割とは

電子部品の役割とは
そもそも電気というのは小さい電子の集まりで、外から電圧という力を加えると、電子が移動して電流となります。

このとき、電子がただ移動するだけだと川がただ流れていても何も起きないように、何の役にも立ちません。

川は水を溜め、高いところから放流し各家庭へ分岐するように、加工することで初めて我々の生活を便利にしてくれます。

以下の図のようなイメージ

それと同じで、電気もただ流れているものから、何かしらの道具を使って加工してあげる必要があります。
そのときに道具の役割をはたすのが電子部品と呼ばれるものです。

ただ電子部品と一言で言っても、用途に応じていろんな姿形に加工する必要があり、電子部品にも多くの種類が存在します。

数ある電子部品の種類を実感したい方は、秋月電子という有名な部品屋さんのホームページを見てみてください。
初めて見た人はその多さに驚くと思います。

秋月電子

しかし勘違いしてほしくないのは、その部品全てを覚えないといけない訳ではありません。
冒頭でお伝えした5つの部品を押さえておけば、その先の応用についても理解することができるからです。

なので初心者の方はまず、先程の5つの部品を覚えることをおすすめします。
それでは最低限覚えるべき5つの電子部品について説明していきます。

最初に覚えるべき5つの電子部品

最低限覚えるべき5つの電子部品

冒頭でお伝えしたとおり、最初に覚えるべき電子部品は以下の5つです。

最初に覚えるべき電子部品
  1. 抵抗
  2. コンデンサ
  3. コイル
  4. ダイオード
  5. トランジスタ

これら5つの電子部品について1つずつ説明していきます。

抵抗

まず1つ目に覚えるべき電子部品は、抵抗です。

抵抗

抵抗の役割とは
抵抗の役割は、電流の流れを抑制することです。

なぜわざわざ抑制するかというと、通常、電流は滝のようにとてつもない勢いで流れますが、そのままだと回路を壊してしまう危険性があるためです。

抵抗は川の傾斜のようなイメージで、なだらかにしてあげることで川の勢いを調整し、加工しやすくしてくれます。

抵抗は川の傾斜のようなイメージ

役割はシンプルですが、抵抗を応用すると、電流調整や電圧変換、プルアップ・プルダウンと呼ばれる使い方など、色んな使い道があります。

電流調整や電圧変換、プルアップ・プルダウン

どんな回路でも必ず使われるので、真っ先に覚えておきましょう。

コンデンサ

次に紹介するのはコンデンサです。

コンデンサの役割とは
コンデンサの役割は、電気を一時的に蓄えることです。

発電するためにダムを作ったり、干ばつに備えて貯水池を作ったりするのと同じで、電気もどこかに蓄えたいことがあります。

発電するためにダムを作ったり、間伐に備えて貯水器池を作ったりする

例えば電源がすごく遠くにあるときに電流をたくさん流そうとすると、電源からの電流の供給が間に合わない場合があります。

そんなとき近くにコンデンサを繋げておくと、足りない電気はそこからまかなってくれます。

近くにコンデンサを繋げておくと、足りない電気はそこから賄ってくれます。

コンデンサはこのように回路を安定動作させる効果があるので、回路のいたるところにおまじないのように付けることがあります。

コイル

次に紹介するのはコイルです。

コイル

コイルには以下2つの役割があります。

コイルの役割とは
  1. 電流の流れを安定化させること
  2. エネルギーを蓄えること

コイルは、電流が流れると発生する磁界を積極的に利用した部品で、応用範囲が非常に広いです。

川の例では例えづらいんですが、強いて言うならすごく重い水車のようなもので、回るまでは大変ですが一度回り出すと簡単には止まらず、水を安定して送り続けるようなイメージです。

一度回り出すと簡単には止まらず、水を安定して送り続けます。

ここで紹介する電子部品の中で最も理解しづらい部品であり、普段私達が電子回路で目にすることも少ないですが、電源回路やモーターの内部など、実は縁の下の力持ちとして色んなところで使われています。

USB電源やモーター

ダイオード

続いてはダイオードです。

ダイオード

ダイオードの役割とは
ダイオードの役割は、
電気を一方向にしか流れないようにすることです。

つまりバルブのような存在で、水道が逆流するのを防止してくれます。

つまりバルブのような存在で、水道が逆流するのを防止してくれます。

これは電子回路で言うと、例えば電圧の違う二つの電源を接続したいときや、コンデンサにどんどん電気を蓄えたいときなどによく使われます。

例えば電圧の違う二つの電源を接続したいときや、コンデンサにどんどん電気を蓄えたいときなどによく使われます。

実はLEDもこのダイオードの仲間なので、電子工作の中でも利用頻度としてはかなり高い部品になります。

トランジスタ

最後はトランジスタです。

トランジスタ

トランジスタの役割とは
トランジスタには、電流の流れをオンオフする電気的なスイッチとしての役割があります。

川の流れをせき止めたりする水門のようなイメージです。

水門

電気の世界は、日常の世界では考えられないほど速い速度で電流が行き来するので、普段目にするようなメカ的なスイッチでは切り替えが間に合わず使い物になりません。

いちいち人の手で切り替えるのも非現実的ですよね!

そこで半導体を利用して高速に、かつ電気の力を使ってスイッチを切り替えられるようにしたのが、このトランジスタです。

以上が最初に覚えるべき5つの電子部品です。

ワンポイント

最後に一つだけワンポイントアドバイスがあります。

多くの部品やユニットはここまで紹介した5部品で成り立っているので、この5つを理解しておけば、かなり広い範囲に応用が効く、ということです。

ワンポイントアドバイス

例えばモーターはコイルからできていますし、電源も中身を分解するとこれら5つの組み合わせでできています。

モーターはコイルからできています

また、CPUやオペアンプといったICは、大型のトランジスタが大量に集められてきたものになりますので、まずはしっかりとこの5つを押さえておきましょう。

オペアンプといったICは、大型のトランジスタが大量に集められてきたもの

まとめ

今回は電気の知識がなくて回路を作るのにつまずいている方のために、最低限覚えるべき5つの電子部品について説明してきました。

最後にもう一度、5つの電子部品を復習しておきます。

最低限覚えるべき5つの電子部品
  1. 抵抗
  2. コンデンサ
  3. コイル
  4. ダイオード
  5. トランジスタ

この5つの役割を理解してから改めて回路図を眺めてみると、少しは動作が理解しやすくなっていると思います。

構造や種類などについてはまた別の動画や記事等でご紹介しますので、より理解を深めたい人はそちらも併せて見てみてください。