【電子工作入門編】マイコンボードの特徴と選び方

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目次

0:00 オープニング
0::30 各マイコンボードの特徴
3:50 目的別のお勧めのマイコンボード紹介
5:14 ワンポイントアドバイス
5:40 まとめ

マイコンボードの特徴と選び方

マイコンボードって色々あって、よくわからないです...

ここではマイコンボードの特徴と選び方についてまとめてみたから、ぜひ参考にしてみて

今回は、マイコンボードってたくさんあるけど何を選んだらいいの?、という方のために、それぞれのマイコンボードの特徴と選び方について説明していきたいと思います。

それぞれのマイコンボードの特徴

なおここでは、数あるマイコンボードの中から、初心者の方でも扱いやすくて且つ人気の高い5つのボードを厳選して紹介しています。

今回紹介するボード
  1. Arduino
  2. ラズベリーパイ
  3. M5Stack
  4. microbit
  5. obniz

目的別のお勧めマイコンボードも選んでみたので、ぜひ最後までご覧ください!

Arduino

Arduino

まず1つ目に紹介したいのはArduinoです。

Arduinoは、教育用にイタリアで生まれた、電子工作ブームの火付け役とも言われているボードです。

今でも一番の人気を誇るArduino
それまでマイコンボードというのは一般的でなく高価でもあったのですが、このボードのおかげでマイコンボードというのが一気に普及し、今でも一番の人気を誇っています。開発環境の準備からプログラム書き込みまでのフローが非常に分かりやすいのが特徴です。

Arduinoの強み弱み

Aruduinoの強みとしては、ネットや本がかなり多く出回っているので、何かを動かしたい時やつまづいた時でもすぐに情報が見つかる事
逆に弱みとしては、ボード単体ではできる事が限られているため、センサや拡張モジュールを合わせて買わないと、すぐにやる事がなくなってしまう事です。

ラズベリーパイ

ラズベリーパイ

次に紹介するのはラズベリーパイです。

ラズベリーパイはイギリスで2012年に生まれ、Arduinoに比べて登場は少し遅いですが、手のひらサイズのコンピュータというスタイルが売れ、今ではArduinoに匹敵する人気を誇っています。

Linuxで動作するラズベリーパイ
他のマイコンボードと違い、Linuxというパソコン用のOSで動作するのが特徴です。
パソコンからキーボードやマウスを外したものがラズベリーパイである、という感覚が近いかもしれません。

ラズベリーパイの強み弱み

ラズベリーパイの強み
  • 中身はパソコンなので音楽やカメラ等のマルチメディアの処理が得意な事
  • ハイスペックなため使い方によっては無限の可能性を秘めている事

頑張ればAI開発やスーパーコンピュータを作る事も可能です。
一方、欠点も存在します。

ラズベリーパイの弱み
  • 最初のOSのインストールや設定が少し面倒な事
  • Linuxを操作する知識が必要になる事

M5Stack

M5Stack

続いてはM5Stackです。

これは中国の深圳で生まれたマイコンボードです。

パッケージ化されたM5Stack

ワンパッケージになっているM5Stack

様々なパーツが詰め込まれてワンパッケージになっているのが特徴です。

パッケージ内容
  • ディスプレイ
  • リチウム電池
  • 無線モジュール
  • 使用頻度の高いセンサ等

3番目に人気なM5Stack

発売が2017年と比較的新しいのですが、すごい勢いでファンを増やしており、Arduino、ラズベリーパイに続く3番手の人気マイコンボードになっています。

M5Stackの強み弱み

最大の強みは、なんと言っても、電子工作で必須のものが詰め込まれているので、これ1つ持っているだけで遊べる範囲がかなり広い事です。

ただし弱点はあって、自分はまだ遭遇していないんですが、不具合が多いという口コミを結構見ます。

microbit

microbit

4つ目に紹介するのはmicrobitです。

これは2016年にイギリスで子供のプログラミング教育のために生まれたボード。
ビジュアルプログラミングと呼ばれる、レゴブロックを組むように直感的にプログラミングできる開発環境が特徴です。

世界中で普及が進むmicrobit
イギリスでは11歳から12歳の子供全員に無償で配る等、世界中で普及が進んでいます。

microbitの強み弱み

強みとして以下が挙げられます。

microbitの強み
  • 元々子供を対象としているので導入や操作が簡単な事
  • 通常のテキストでのプログラミングも行えるため初級者〜上級者まで幅広いニーズに対応している事

弱みは正直見当たらないです。
強いて言うならば以下が該当します。

microbitの弱み
  • 見ている人にやや子供向けな印象を与えてしまう事
  • 入出力ピンを使うためには特殊なアタッチメントが必要なこと

obniz

obniz

最後に紹介するのはobnizです。

obniz実動作

今回紹介した中で唯一の日本製で、IoT開発を誰でも気軽にできるようにネットワーク設定を極限までシンプルにしたのが特徴です。
2018年にクラウドファンディングを成功させ、その後徐々に存在感を出してきました。

obnizの強み弱み

obnizの強み
  • 届いたその日からIoT開発できる事
  • Javascriptで書けるのでウェブの知識があればそれをそのまま活かせる事

一方弱みとして、以下のものが挙げられます。

obnizの弱み
  • まだまだ知名度としては低く、ドキュメントやサンプルプログラムが少ない事
  • プログラムがクラウド上に置かれるのでネットワーク環境が必須になる事

目的別のお勧めマイコンボード紹介

目的別おすすめマイコンボード

それでは次に、目的別のお勧めマイコンボードについて紹介します。

定番を使いたいならArduino

とにかく定番がよいならAduino

まず、とにかく定番のものを使って電子工作を始めたい、という方は、Arduinoを選びましょう。
特にその中でもArduino Unoというタイプは現時点で最も普及しているマイコンボードなので、まずこれを買っておけば間違いありません。

簡単なものがよければmicrobit

簡単なものが良ければmicrobit

次に、超初心者だからとにかく簡単なものが良い、という方にはmicrobitをお勧めします。レゴブロックを組む感覚で遊べるので、電子工作の世界を手軽に楽しむにはもってこいだと思います。

流行りのIoTガジェットを作りたいならobniz

流行りのIoTガジェットが作りたいならobniz

続いて、今流行りのIoTガジェットを自分でも作りたい!という方はobnizを買いましょう。初心者にはハードルの高いネットワーク設定も、obnizなら一瞬でできます。

とにかく色々なことがしたいならラズベリーパイ

とにかく色々なことがしたければラズベリーパイ

画像認識も音楽再生もAI開発も、、というとにかく色んな事がしたい、という欲張りな人にはラズベリーパイをお勧めします。パソコンでできる事は大抵できてしまうので、これを持っておけば飽きる事はないと思います。

すぐやりたい・モチベが高くないならM5Stack

すぐやりたい・モチベが高くないならM5Stack

最後に、届いたその日から色んな事をやりたい、という人と、電子工作のモチベーションが少し下がってきている人にはM5Stackをお勧めします。

ワンパッケージになっているM5Stack

M5Stackには電子工作で必ず使うアイテムが全て凝縮されているので、余計なものを買う必要はありません。
また、パッケージングの完成度が高いので、手にした瞬間のワクワク感が一番高いのがこのボードです。手に取った瞬間、きっとまた電子工作をやりたくなると思います。

おすすめのマイコンボード紹介

という事で、それぞれのマイコンボードの特徴と目的別のお勧めボードを説明してきました。

ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

なお、一つだけワンポイントアドバイスがあります。

最近は、マイコンボードの人気とともに拡張モジュールもたくさんの種類が出回っているので、ボード単体ではできない機能も後付けで追加する事ができます。

拡張モジュールで後付け

例えばArduinoは単体ではBluetooth機能は付いていませんが、モジュールを使えば簡単に追加できます。

モジュールの後付けで後からどうにかなる
なので、購入した後で「あれがない」となったとしても、多くの場合は対応できると思うので安心して下さい。

まとめ

今回は、マイコンボードってたくさんあるけど何を選んだらいいの?、という方のために、それぞれのマイコンボードの特徴と選び方について説明してきました。

また他の動画や記事で、使用しているCPUや開発環境等の別の切り口での比較もしてみたいと思っています。

それでは今回は以上となります。