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0:56 ブレッドボードとは
2:24 ブレッドボードの使い方
3:20 ブレッドボードの構造
4:24 実際に回路を組む
5:20 ワンポイントアドバイス
5:36 まとめ
ブレッドボードの基本的な使い方
今回はそんなブレッドボードについてよく知らない方に、ブレッドボードについて詳しく説明をしてきます。
ブレッドボードの使い方を覚えておくと、回路を気軽に素早く組むことができるようになり、電子工作がもっと楽しくなります。
この記事を読み終わると、今すぐにでもブレッドボードを組めるだけの知識が得られるようになっています。
それでは早速、ブレッドボードとは何かという事から説明していきます。
ブレッドボードとは何か
ブレッドボードには以下の図のようにたくさんの穴が空いており、好きな位置に部品やケーブルを挿せるようになっています。
電子工作で回路を組む場合は、ユニバーサル基板と呼ばれる平ぺったい板か、ブレッドボードかどちらかの2択となります。
ブレッドボードを使うメリットは、半田付けの作業が不要で、素早く簡単に回路を組める事です。
逆にデメリットとしては、信頼性が低いという事になります。
- ブレッドボードは内部でピンを挟んでいるだけの構造の為、接触不良を起こしたり部品が外れやすい。
- ピンに流せる電流には制限があり、大電流用途には不向きである。
ここではもう少し分かりやすくするために、ユニバーサル基板との比較をまとめてみました。
ピンピッチと呼ばれる穴同士の距離はどちらも同じです。
その為以下の図のように、どちらにも同じ部品を挿入する事ができます。
流せる電流の大きさは、ワイヤーの太さや半田の厚さによるのでユニバーサル基板は基板自体の電流値の制限はありません。
ただし流しすぎると基板が焦げるので注意です。
値段は、やはり構造が単純な分、ユニバーサル基板の方が安い傾向にあります。
例えばAmazonで見てみても、以下の図のようにユニバーサル基板の方が安いという事が分かります。
ブレッドボードの使い方
次にブレッドボードの基本的な使い方について説明していきます。
ブレッドボードは穴がたくさんありますが、大きく言うと機能別に電源GND用と信号用の2つに分かれています。
電源GND用の穴は以下の図にある「縦に入った赤と青の線」で、それぞれ縦一列に内部で繋がっています。
赤がプラスなので電源側、青がマイナスなのでGND側に接続するというのが通例になっています。
信号用は指で示している青い点線内の部分で、Excelと同じように列に相当する部分はアルファベット、行に相当する部分は数字が割り当てられています。
下記の図のように、左側の「a~e」列と、右側の「f~j」列は内部で分離されているので別のグループになります。
ですが「a~e」間と、「f~j」間はそれぞれ同じグループ内ですので、同じ行は内部で全て繋がっています。
物によっては、以下の図のように赤と黒が使われていたり、プラスとマイナスが入っていない場合もありますが、使い方は全く同じです。
ブレッドボードの構造
もう少し理解を深めるために、ブレッドボードの内部を確認してみましょう。
手元に余っていたボードを分解してみます。
まず両面テープを剥がすと、以下の図のようにたくさんの金属のバーがあるのが見えます。
この金属バー同士は全て繋がっています。まずは信号用のバーを外してみます。
すると以下の図のような端子が現れました。
近くで見ると、この端子は以下の図のように部品の脚を挟み込むような形になっています。
実際に部品を差してみると、以下の図のような感じになります。
今度は電源GNDに相当する金属バーも外してみます。
こちらも、長さが長いだけで形状は全く同じです。
このように、「ブレッドボードは裏側で部品の脚を挟み込んでいるシンプルな構造である」という事が分かって頂けたかと思います。
LED点灯回路作成
理解を深めたところで、実際に回路を組んでみましょう。
ここでは、以下の図にある定番のLED点灯回路を作ってみます。
まずは抵抗とLEDを信号用のピンに差し込んでいきます。
LEDは向きがあるので注意して下さい。
脚が長い方がアノード、短い方がカソードになっており、電流はアノードからカソードの方向にしか流れません。
抵抗の片側とLEDのアノード側は回路上で繋がっているので、下記の図のように同じ列になるように差します。
次に、バッテリーを接続します。
信号用のピンに差し込んでも良いのですが、今回は電源GNDの使い方も覚えたい為、こちらの縦のラインに一旦接続します。
次にプラスのラインからLEDが繋がってない方の抵抗の脚に繋ぎ、マイナスのラインからLEDのカソード側に線を繋ぎます。
これで回路は完成し、LEDが無事に付きました。
ブレッドボードの基本的な使い方は以上となります。
ワンポイントアドバイス
ブレッドボードは以下の図ように凹凸があるものがほとんどで、レゴブロックのように繋げることでどんどん大きくしていくことができます。サイズが足りなくなった場合はお試しください。
まとめ
今回はこれから電子工作を始める方に向けて、ブレッドボードの使い方について説明してきました。
使い方は難しくないので、実際に一度組んでみればすぐに慣れると思います。