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ブレッドボードと相性バッチリの変換モジュール紹介
この記事では、ブレッドボードと相性バッチリの変換モジュールについて説明していきます。
変換モジュールとは何なのか、さらにはおすすめの変換モジュールを4つ紹介していくので、部品や電源の端子がなくて困っている方も安心してください。
変換モジュールとは何か?
まずは、そもそも変換モジュールとは何か?について、簡単に説明します。
ブレッドボードは便利なのですが、「ピンを差し込めるタイプの部品しか使えない」というのが難点です。
しかし以下の画像にあるように、世の中には色んな部品をブレッドボードで使えるようにするための、便利な変換モジュールがたくさん出ています。
変換モジュールを使わなくとも、ケーブルを切断したり、線を引き出して半田付け作業等を行えば同じような事はできるのですが、変換モジュールを使うと以下のメリットが得られます。
- 半田付け等の作業が不要で、素早く回路を組めて開発効率が上がる
- しっかりとブレッドボードに固定して使えるため、信頼性・安全性が高まる
電子工作用途におすすめの4つの変換モジュール
それでは次に、電子工作用途におすすめの以下4つの変換モジュールを紹介したいと思います。
- USB用の変換モジュール
- DCジャック用の変換モジュール
- イヤホンジャック用の変換モジュール
- チップ部品用の変換モジュール
USB用の変換モジュール
まず1つ目のおすすめ変換モジュールは、「USB用の変換モジュール」です。
こちらは、USBで使用されている5V電源をブレッドボードに供給したい時に使えるモジュールです。
センサやICは5Vで動作するものが多く、5V電源というのは電子工作の中でかなりの頻度で出番があります。
Arduinoやラズベリーパイ等のマイコンボードを合わせて使っているのであれば、5Vを出力するピンがあるのでそちらを使えます。
しかしそうでない時は何らかの手段で電源を供給する必要があり、そういった時にこのUSB用の変換モジュールは非常に便利です。
USBの実際のピン配は以下のようになっています。
使い方としては、スマホ等で良く使う一般的な充電器をACコンセントに取り付け、USBを挿します。
その反対側を変換モジュールに接続し、それぞれ5V、GNDのラインから線を出す事で、あっという間に5V電源の出来上がりです。
DCジャック用の変換モジュール
2つ目に紹介する変換モジュールは、「DCジャック用の変換モジュール」です。
こちらも用途としては先ほどと同じく、ブレッドボード上に電源を供給する用途として使います。
先ほどのUSB用の変換モジュールとの違いは以下の2つです。
- USBは5Vに規格化されているので5Vの1種類しかないのに対して、DCジャックは複数の種類の電圧に対応している
- DCジャック用は最大で18Vまでの電源が取れる
モータを駆動する場合や、センサの種類によっては高い電圧が必要になる場合があるので、DCジャック用の変換モジュールも持っておくと便利です。
例えばこれは、自宅で使用しているスピーカー用の電源アダプタです。
仕様は直流の17.0V出力となっているため、100Vのコンセントにこれを指すと、この先端のDCジャックから17.0Vが出力される事になります。
実際にブレッドボードに挿してテスターで確認してみると、確かに17Vが出力されている事が分かります。
イヤホンジャック用の変換モジュール
おすすめの変換モジュール3つ目は、「イヤホンジャック用の変換モジュール」です。
あまり知られていませんが、イヤホンジャック端子は微弱な電力を取り出す事ができ、電子工作用途では色々遊ぶ事ができます。
詳細はまた別で紹介する予定ですが、ひとまずは電圧が取り出せるところをお見せするために、スクラッチのネコの鳴き声を使いたいと思います。
「ニャーの音を鳴らす」ボタンを押すと、ニャーと音が鳴る仕様です。
それではパソコンと変換モジュールをケーブルで繋ぎ、この猫の鳴き声をオシロスコープの電圧波形で見てみましょう。
ボタンを押した瞬間に、電圧波形が変わります。
Macからの場合、音量をMaxにすると最大出力電圧が±1.4V程度の電圧が出力されています。
この電圧を平滑して直流として使うと、LEDを点灯させるなど、簡単な回路は動かす事ができるのです。
チップ部品用の変換モジュール
最後に紹介するおすすめの変換モジュールは、「チップ部品用の変換モジュール」です。
「手元にチップ部品しかないけど、どうしてもブレッドボードで使いたい」、という事も少なからずあります。
そんな時は、チップ部品をブレッドボードに載せられるようにした、このチップ部品用の変換モジュールを使いましょう。
種類はいくつもあるので、大抵のチップ部品は変換できるはずです。
以上、4つのタイプの変換モジュールを紹介してきました。
- USB用の変換モジュール
- DCジャック用の変換モジュール
- イヤホンジャック用の変換モジュール
- チップ部品用の変換モジュール
最後に、これら変換モジュールを購入できるサイトとページをまとめておきますので、参考にしてみて下さい。
種類 | 仕様 | 価格 | 購入ページ |
USB変換モジュール | USB2.0 typeB | 120円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-07429/ |
USB2.0 microUSB | 200円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-06656/ | |
USB2.0 microUSBシリアル変換機能付き | 600円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-08461/ | |
DCジャック変換モジュール | 内径2.1mm | 30円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-09408/ |
イヤホンジャック変換モジュール | 3.5mm ステレオ | 150円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-05363/ |
チップ部品変換モジュール | SOP8 | 100円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05154/ |
SOT23-3 | 80円 | https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03659/ |
ワンポイントアドバイス
1つだけワンポイントアドバイスをしておきます。
ここまで紹介したような変換モジュールを使用する際は、ピンヘッダと呼ばれる部品も、合わせて入手しておきましょう。
変換モジュールはこのピンヘッダを介してブレッドボードに刺さるのですが、ピンヘッダは手元に多めに用意しておくことをおすすめします。
ピンヘッダは変換モジュールを購入した際に付属されている場合がほとんどなのですが、たまに入ってなかったり、切った瞬間に飛んでいって無くしてしまう事が良くあるからです。
「HiLetgo」というブランドで大量のピンヘッダが600円ほどで売られているので、こちらがおすすめです。
まとめ
今回は、ブレッドボードをさらに使いこなしたいという方のために、電子工作に相性の良い変換モジュールを4つ紹介してきました。
変換モジュールがあればブレッドボードをさらに使いこなせるようになるので、ぜひ試してみてください。
当サイトでは他にも、電子工作初心者が最低限身につけるべき知識やツールの解説など、電子工作を0から体系的に学べる動画や記事を用意しております。