こんにちは、ボーノです。
12月5日に、文化庁主催の芸術イベントの受賞作品が発表されました。
その作品たちがとても豪華だったので、紹介します。
コンテンツ
文化庁メディア芸術祭とは?
第17回文化庁メディア芸術祭は、1997年にスタートして今年で第17回目にあたる、今や日本でも最大規模の芸術イベントです。
規模は年々拡大し、今年はなんと世界84カ国から4,347点の作品の応募があったという。
何を隠そう、自分もアート部門を1点応募してました。
あっけなく落選してましたけど。
応募部門は下記の4つあり、それぞれ大賞、優秀賞、新人賞、審査委員会推薦作品がある。 アート部門 エンターテインメント部門 アニメーション部門 マンガ部門
作品たち紹介
中でも個人的に気になった作品たちをピックアップ。
アート部門
Dronestagram
無人航空機(drone)によって攻撃された爆撃地の衛星写真を、ただひたすらSNS上にアップしていくというもの。
SNSと言えば、普段我々が何気ない日常を共有し合う場。そのSNS上に掲載された不穏な写真たちは、ギャップ効果もあり更に不気味な雰囲気を醸し出している。
日本人の我々にとっては戦場というものはモニターの向こう側でしか見たことないが、実は非常に身近な問題だという事を感じさせてくれる作品。
Learn to be a Machine
非常にシンプルな作品。
設置されたボールを動かすと、その方向にこの人の視線が移動するというもの。
実際に見たわけではないけど、恐らくその完成度がかなり高く、本当に向こう側に人がいるように感じれるのだろう。
メディアアートの本来の目的に何となく立ち返らせてくれる作品。
アート作品の中でも非常に洗練されていて、コンセプトがシンプルで、誰にでも分かる、個人的に好きな部類の昨日です。
そして作者がまだ23歳という驚き。
是非見てみたい。
The SKOR Codex
画像と音のファイルを2進数化し、あえて『本』に残したというもの。
CDとかHDDとかあるけど、結局最終的には本が一番安全であるという、これも根本に立ち返らせてもらえます。
こういう「そう来たか!」と思える作品、好きです。
ちゃんとデータの復号化方法は取扱説明書に記載されているらしく、遠い未来へのデータの渡し方を本気で考えた作品です。
エンターテイメント部門
ゼゼヒヒ
ゼゼヒヒ - インターネット国民投票は、津田大介さんが運営する、意見表明サービス。
元々は、政治家のツイートを集めたサイトだったと思うけど、いつの間にかサービスのコンセプトもサイトのデザインもリニューアルされてました。
今はただ意見を言い合っているだけのサイトだけど、ジャーナリズムとか報道のあり方を常に考えている津田さんが立ち上げただけに、今後どう発展していくかが非常に興味深いです。
TorqueL prototype 2013.03 @E3
2Dアクションゲームなんだけど、従来とは違う、箱の回転とか変形で操作するゲーム。
東京ゲームショウのセンス・オブ・ワンダー・ナイトというイベントでも優勝経験があるらしく、そのゲームセンスが期待できそう。
特にこのイベントは従来にない発想をコンセプトとしているので、その新しい感覚を是非とも味わいたい。
スポーツタイムマシン
昔の自分や他の人の記録とかけっこができるランニングマシン。
写真にもあるように、巨大なディスプレイの前に長いランニングマシンが設置されており、走ると例えば過去の自分の記録と走っているように見えるらしい。
スーファミのマリカーのゴーストみたいなものかな?
Sound of Honda - Ayrton Senna 1989
アイルトン・セナファンならずとも、その取組のスケールの大きさに圧倒される逸品。
世界最速を叩きだした1989年の走行データを基に、セナの走りを音と光で再現しようという壮大なプロジェクト。
Filmを見て、久しぶりに鳥肌が立ちました。
作成者を見ると、電通がずらり。
さすがです。
Full Control Tokyo
スマホでパソコンを操作できたり、音楽に自分オリジナルのパーカッションを合わせてSNSにアップできたり、今までにないスマホの使い方を実現させた作品。
実際に使ってみると、予想以上に新感覚を味わえ、まだまだスマホの可能性が広がっていきそうな事を予感させてくれます。
作品としての完成度も非常に高いです。
Tokyo City Symphony
以前、とあるイベントで大八木さんが紹介しているのを見て一発でファンになってしまいました。
TOKYO CITY SYMPHONYは、音楽に合わせて東京の街を『演奏』するという作品です。
これはセンス、完成度、発想、全てにおいてトップレベルにあると思います。
是非一度体感してみて下さい。
自分で演奏した作品はアップしたり、他の人の作品を見ることもできます。
お腹いっぱい
名作ぞろいで見ていて本当に楽しいです。
疲れたので他の部門の紹介は諦めよう。