こんばんは、ボーノです。
今年も、毎年恒例となったMaker Faireに行ってきました。
その時に見つけた、モノづくりに関してのアイデアが光っているものをまとめてみました。
今後の参考にしたいと思います。
スマートボトルキャップ
個人的には、この日見た中で最も衝撃を受けました。
ペットボトルのボトルキャップをスマートにしてしまったガジェットです。
ヘッド部に付けられた流量センサーによってどれくらい中身を出したかを測定してくれます。
これを使うと、例えば料理で醤油を10ml入れるとか、子供用ミルクの計量時とか、計量スプーンなしで決まった量を取り出す事が可能。
また、スマホと連動して消費したカロリーの分だけジュースを出す、等もできます。
応用範囲が幅広い上に、今までのちょっとした手間を楽にしてくれるアイデアに脱帽です。
なお、出た量は流量センサによって時間で測定しているそうで、精度は3%と思ったより良いです。
まだ量産の目処は立ってないようですが、今後の展開に期待したいです。
Postel
写真一番右側の、Postelというガジェット。
家の宅配ポストをスマートにするというものです。
家にいなくて宅配された荷物が受け取れず、不在票の投函→再配達依頼→再配達という無駄をなくすために生まれたそうです。
構成としては、ジャイロセンサが投函口、EyeFi付きのカメラがポスト内に仕掛けられています。
仕組みとしては、投函されるとジャイロセンサで検知し、カメラで自動撮影し、EyeFiでクラウド上にアップロードし、スマートフォンに投函を通知するという流れということです。
これを応用すると、チラシが投函された事を検知したり、ポストの荒らし等のストーカー対策等にも使えるのでは、というお話も聞けました。
上記に紹介したスマートボトルキャップに続き、アイデアに脱帽したガジェットになります。
更にこちらが面白いのは、39Mesiterという、スタートアップを支援するサービスを利用している点にも注目ですね。
実家アラーム
実家にいるような感覚で起こしてくれるアラーム。
なんと、本物の包丁でトントンまな板を叩く音と、味噌汁の匂いを再現した香りで実家にいるような気持ちにささせてくれます。
何回か時計を振らないと止まらなかったり、布団から一定場所まで離れないと止まらなかったり、強制させるアラーム系のガジェットはこれまでにたくさん出ています。
しかし、このように"心地よく起こしてくれる"系のアラームはほとんどなく(あっても女子高生が電話で起こしてくれるとか)、個人的にはヒットしました。
他のお客さんからも、評判が良かった様子です。
本物の包丁を使って音をリアルに作った、という所もポイント高いですね。
ストームグラス
気圧や温度を教えてくれる、ストームグラスというインテリア。
エタノール等の化学的な材料を幾つか混ぜると、気圧に応じて結晶の出来具合が変わる材料が作れ、それを見る事でおおよその気圧が分かるというもの。
これは、実際にヨーロッパ等で使われていた技術とのことです。
それに温度をネット上から取得することで、LEDの色を変化させ、今風にアレンジしたものがこのガジェットのようです。
なお、構成としてはArduino Pro mini、LM35DZという温度センサーで実現しているそうです。
ISS地球儀
国際宇宙ステーション(ISS)の位置がリアルタイムに移動してく、おしゃれな地球儀。
どこかのブログにインテリアとしても良いと紹介されてて、行く前から気になっていたものです。
実際に見れて、確かに合いそうと改めて思いました。
ちなみにステッピングモータを2個(X軸、Y軸用)使用しており、実際にはリアルタイムではなく一定の角度毎にカク、カク、という感じで動かしているとのこと。
ISSの情報も公開されているなんて知りませんでした。
壮大なスケールに魅了されてしまいました。
ルンバDJ
贅沢にも、ルンバを活用したガジェットです。
ルンバを回転させて、それに応じてレコード上のディスクが回転して音楽が再生されるというもの。
実用性は?ですが、発想とそれを実際に作ってしまうという実行力がすごいですね。
仕組みは聞けませんでしが、ルンバを自由自在に動かせるというのも初めて知ったので、他の事にも応用効かせられたら面白いですね。
(うちにはルンバはありませんが、、)
扇風機楽器
なぜか今時でも、こういう電子工作の展示イベントには必ずと言っても良いほど登場する扇風機。
これもそのうちの一つで、円盤状の段ボールにスリットをいくつか入れ、それを回転させてその周期を読み取る事で音階に変換し、楽器にしてしまおうというものです。
円盤の内側では低速、外側では高速なため周期の違いが生まれ、音階を作る事ができるようです。
ドローンレース
これは電子工作ではありませんが。
YouTubeでは見た事はありましたが、生で見たのは初めてです。
ただのラジコンと言えばそこまでなのですが、ドローンを巧みに操る様子はやはりすごかったですね。
アクロバティックを得意とするプロの技も見れて、満足でした。
(写真ではドローンがほとんど見えないですね、、)
ドラムに合わせて映像変わる
ドラムのテンポに合わせてドラムに写された映像が変わるというもの。
仕組みとしては単純そうなのですが、ライブ等のパフォーマンスと組み合わせるととても面白そうだなと思いました。
電波模型
これは単なる模型なのですが、かなりギークウケしていた作品になります。
なんと電波の様子を再現したものになります。
携帯電話だったり、WiFiだったり、電子レンジだったり、製品から出る電波の様子をスペクトルアナライザーっぽく模型で表現しています。
見た感じ、1本1本の線は10番線くらいの太い電線で作っているようでした。
電波への愛着心にこれまた脱帽でした。。
論文まもる君
アイデアが面白かったですね。
誰もが経験してるであろう、PCがフリーズして書いていた資料が消えてしまったというトラブルを解決してくれるガジェットです。
なんとこれ、キーボード上のCtrl+Sを自動で押してくれ、保存を定期的にしてくれるものです。
実際にキーボードを押すとなると結構難しい制御や構成が必要になりそうですが、こんなちょっとしたアイデアでもきちんと形にまでしたところにすごさを感じました。
お菓子自販機
ラズパイとBitcoinを利用した、お菓子用の自販機です。
Bitcoinをどうしても使ってみたくて、考えたガジェットとのことです。
仕組みとしては、自販機のタッチパネルでお菓子を選択→Bitcoinで自動的にお金を送金→インターネットにつながったラズパイが取得→ラズパイがモータを操作してお菓子を落とす、という事です。
これなら、チロルチョコのような1個あたりの単価が小さい商品でも、実際に運用できそうで将来の可能性を感じました。
電玉
けん玉をスマートにしたガジェットです。
玉の部分を金属(アルミホイル)にし、本体部分にコイルを設置してどこに玉が乗ったかを検知するというもののようです。
これを使うと、モニターを使って技を競い合ったりと、対戦スタイルで複数人でけん玉を楽しむ事ができます。
自分も小学生くらいまでけん玉を良くやっていたので、このように今風に進化している事にちょっとした感動すら覚えました。
クラウドファンディング準備中との事です。
最後に
やはり全体的には、IOT関係が盛り上がっていた気がしますね。
ブースも一番大きく用意されていました。
そして一言にIOTと言っても、ペットボトルキャップや宅配ポスト、けん玉等まだまだ色々なアイデアがあるんだなと実感しました。
アイデア次第では、まだ誰にでもチャンスはありそうです。
なおマイコンボードとしては、ラズパイが未だに人気No.1のようで、次にArduinoが多かったです。
センサ/モジュールとしては、リープモーションが意外と多く使われていました。
その他には、hueランプや、リコーのシータ等もちらほら見かけました。
プロジェクタも定番アイテムですね。
一時期良く使われていたkinectは全く見なかったです。