昨年に引き続き、今年もGugenに応募しました。
本日落選通知が届いたばかりで、ショックも残っている所ですが忘れないうちに記録として残しておきます。
そして来年への糧にします。
YouTubeにてプロモビデオ公開中
Gugen2017について
今年は159点の応募がありました。
ちなみに欲しいね!数の1位は名古屋工業大学のデジタルボードゲームで1167票です。
この作品もそうですが、欲しいね!数の多い12作品を見ると、そのうち5件はLEDに工夫を凝らした作品ですね。
LEDは単純なようでまだまだ奥が深いようです。
応募作品
mimie \- "音"で子供を見守るゾウ \- GUGEN2017
マイクを内蔵した、音で子供を見守るバッジです。
耳を文字ってmimieとしました。
特徴としては
- 子供と楽しいおしゃべりをして声の特徴をディープラーニング
- 子供の声と認識された時のみ、感情認識を行う(empath API使用)
- 不安を感じている時は、親のスマホに電話をかける
応募動機
自分の場合は、ちょっと特殊かもしれませんが良質なソフトを使いたいからというのが一番大きな理由かもしれません。
自分はゲーマー出身なのもあり、少しずつ難題を攻略しながらレベルアップしていくのが大好きです。
更には、攻略本がなぜか大好きで一番お気に入りの1冊を選んだら、1日中読んでいました。
大人になった今、ゲームはやらなくなりましたが当時の性格は変わっておらず、良質なソフト最良の解説書を見つけると、没頭してしまい、何かに使わずにはいられなくなってしまいます。
具体的に言うと、今はAfter Effects、Fusion360、MATLABが最上級にお気に入りのソフト達です。
私はこれらのソフトを使いたいが故に物作りをしていると言っても過言ではありません。
加えて、Gugenは日本最大のハードウェアコンテストであり注目度が高い事、1年の最後の締めくくりにちょうど良いタイミングである事が私のニーズとマッチし、応募したわけです。
作品動機
昨年はカクテル好きのためのガジェットで、今年は子育て用のガジェットにしました。
なぜ子育てネタにしたかと言うと、自分が作る事の必然性が欲しかったからです。
昨年得た教訓として、
自分が欲しくない物は心に響かない
必然性がないと何を作って良いか分からず、迷走する
というのがあります。
そのため、今年はこれらを意識しながら何を作るかを考えていきました。
自分の子供が3歳になり、行動範囲が広くなってきたなーと思っていた所だったので、今回のアイテムを思いつきました。
なお、今年はかなり構想に時間を費やしました。
大体2ヶ月半の期間のうち、1ヶ月半くらいはひたすら考えていました。
ゾウをモデルにしたのは、象は1km先の仲間とコミュニケーションを取れるくらい、耳が良い動物である事と、母性的で"見守り"のイメージにぴったりだったためです。
構想
ハード構成やロゴ、システム等を考えて自分のイメージを落とし込んでいきました。
全体像
具体的にどのように作ったかは、またそれぞれ別の記事で書こうと思っています。
ここでは簡単に全体像だけ書いておきます。
システム
全体を通してchainerを利用しています。
子供とのおしゃべりモードの時はdocomoさんのAPIに全面的にお世話になっています。
また、見守りモードの時はEmpath、twilioさんのAPIを利用させてもらっています。
あとはLINEのBotも、、要は寄せ集めです。
メカ構成
青いボディの方がスピーカーと充電台を兼ねており、緑の顔の方がメインでラズパイやマイク、GPS等がいます。
既製品を組み合わせて作っているのでどうしても大きくなってしまいました。
余力と時間があったらKiCadでちゃんとしたもの作りたかったです。
電気構成
私はFritzingがお気に入りなので今回も使用しました。
実際に構成を作る前に、Frizingでできるだけ具体的にピン配やモジュール等を決めておくと、その後の作業がとてもスムーズにいきます。
話者認識
ラズパイでRNNでのディープラーニングを行いました。
Interfaceという雑誌のコードを参考に、層を少しいじったり分類を増減したりして微調整しました。
なかなか思うような精度が出ず、また学習に時間がかかるため苦労しました。さくらサーバのVPSにも手伝ってもらいつつ。ここは現在も格闘中です。
撮影と映像作成
撮影は近所の公園で行いました。近くの子供達がかなり怪しげに見てきました、、w
映像はお気に入りのAfterEffectsで作成しました。
ただ、既にこの時には応募締め切りまで3日を切っていたのでかなり突貫工事になってしまいました。
次回はもう少し時間かけてかっこよく作りたい、、。
応募
なんとか締め切り10分前に応募完了しました!
かなりギリギリ、、。
目安としては、締め切りの1ヶ月前にはほぼほぼ完成しているというレベルにまで持っていかないとプロダクト、映像共に満足行くものは作れないかなという教訓を得ました。
来年に向けて
来年は、今年あまり触れなかったMATLABとかアクチュエータ使ってモノを動かしたい!
またしばらくはインプットモードに入ります。