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0:41 電気を制御・加工する部品
1:15 世の中を測る部品
1:42 仕事をする部品
2:10 特定の処理・動作をする部品
2:32 エネルギーを供給する部品
2:53 電子機器を構成する部品
【電気のキホン】5.電子部品の種類と役割
この記事では、電子部品の種類と役割について説明していきます。
この記事を最後まで読むと、電子部品のそれぞれの役割が理解できるようになり、より電子工作を楽しめる知識がつくと思いますので是非最後までご覧下さい。
電子部品の役割
初めに電子部品の種類と役割について説明します。
電子部品は、役割に応じて大きく6つのカテゴリに分けられます。
- 電気を制御・加工する部品
- 世の中を測定する部品
- 仕事をする部品
- 特定の動作・処理をする部品
- エネルギー源となる部品
- 電子機器を構成するための部品
電子機器は、基本的には「外の世界を観測し、その情報を元に何かを動作させる」ことを目的としています。
そしてその中身を更に分解してみると、「何かを測定したのち、電気を加工・制御し、特定の動作を行い、電気を再度加工・制御し、何かを動作させる」という流れになります。
これに加え、心臓部となるエネルギー源、電子機器を構成するために必要な部品が一つになって電子機器ができています。
電気を制御・加工する部品
それではそれぞれのカテゴリについて、代表的な部品を紹介していきます。
電気は、ただ単に流れているだけでは何のメリットもなく、適切な量の電気を供給したり、オン・オフしたりすることで、私たちが欲しい形で使えるようになります。
抵抗、コンデンサ、コイルは電気の流れを抑えたり、電気を蓄えるなどして電気を「加工」することができます。
またダイオード、トランジスタ、FETは電気の流れる方向やオン・オフを「制御」する部品です。
この6個は、全ての電子部品の中でも一番基本となる超重要部品なので、次のセクションで詳細に説明します。
世の中を測る部品
次は、世の中にある「何かを測る」ための部品です。
例えば目に相当する役割には光センサやカメラ、耳に相当する役割にはマイク等が使われます。
また、ジャイロセンサや温度センサは人が持つ「平衡感覚」や「温度感覚」に相当します。
仕事をする部品
そしてそれ以外にも、色々なセンサがあります。
電子機器の最終的な目標は何かを動作させ、外の世界に変化を与えること、つまり仕事をすることです。
そしてその仕事内容は、大きく分けると「動かす」・「光らせる」・「鳴らす」・「その他」の4つに分かれます。
例えば物を動かすためにはコイルを用いた部品が主に用いられ、例えばモータは回転方向、ソレノイドは直線方向に動かしたい時に使用されます。
なお、このように物を動かすための部品はアクチュエータと呼ばれます。
特定の処理・動作をする部品
次は、あらかじめ決められた特定の動作をこなす部品です。
これは主にICや集積回路と呼ばれる、小さなチップ内に複数の素子や機能を埋め込んだ部品が使用されます。
大きく分けると、アナログ信号を扱うオペアンプやレギュレータと呼ばれる部品、デジタル信号を扱うロジックICやCPUと呼ばれる部品が用いられます。
エネルギーを供給する部品
次は全ての電子部品に電気を供給する、いわゆる心臓部となる部品です。
これは電池か発電素子の2種類があり、電池は一次電池と呼ばれる使い切りタイプと、二次電池と呼ばれる充電可能なタイプに分かれます。
一次電池はアルカリ電池、二次電池はリチウムイオンポリマー電池が代表的な例です。
電子機器を構成する部品
電子機器を作製する時、必要なのは電気が通る道だけではありません。
電子機器を安全に使いやすく、且つ見栄え良く構成するためには、以下で紹介するようなサポート的な役割を持つ部品の存在も重要です。
そしてここで紹介した以外にも、電子部品にはまだまだたくさんの種類があります。
興味のある方は、電子部品のオンラインショップをのぞいてみると面白いと思います。
まとめ
今回は、電子部品の種類とそれぞれの役割が分からない方に向けて説明をしてきました。
この記事で紹介した以外の電子部品もたくさんありますので、電子部品の知識をさらに増やして、電子工作をさらに楽しんでもらえると嬉しいです。
当サイトでは他にも、電子工作初心者が最低限身につけるべき知識やツールの解説など、電子工作を0から体系的に学べる動画や記事を用意しております。