こんばんは。 先週末はMashupAward9の特別イベントである、合宿型ハッカソンMashupCampに参加してきました! http://atnd.org/events/41082
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MashupCampとは?
2泊3日でチーム編成からモックアップ作成を行う、合宿型のハッカソンです。 合宿型と言っても、実際には泊まるわけではありませんが。 私はまだ出た事はありませんが、スポンサー?であるStartupWeekendとほぼ同じタイムスケジュールとのこと。 基本的なスケジュールとしては、1日目自己紹介+チームビルド、2日目作業+中間発表、3日目作業+プレゼン+表彰+懇親会といった感じです。 今回はMONOというモノ作り型コワーキングスペースでの開催。3Dプリンタやレーザーカッター等もあり、施設はかなり充実している。オシロも揃っているので電気屋も安心。 http://mono.jpn.com/
1日目
本当はこの日から参加したかったのですが。。 いきなりの会社での残業通告のため断念。なぜかこういうイベントがある時に限ってトラブルに巻き込まれるんです。。 静岡在住+勤務なので、都内のイベントはかなりハードルが高い。まぁいいや、明日から参加しよう。 ちなみに後で聞いた話、この日はGitHubのエンジニアが来て講演をしてくれたとの事。ただ、告知とか宣伝ばかりであまり身のある話ではなかった様子。これはまぁ参加できなくても良かったか。 あと、1日目は人数もかなりいたらしく。無料で講演+ディナーなんて太っ腹なことするので、それは参加しちゃうよな。
2日目
9:15 MONO到着
9:30スタートだったので、少し早めに到着。まだスタッフがちらほらいるだけ。会場は奥行きがあってかなり広く、工作室があり、14階でお台場というだけあって見晴らしはかなり良かった。確かに作業場としてはかなりGood。静岡にもこんな考え尽くされた場所があったらなぁ。 リクルート主催というだけあって、伴野さんもいた。まともに話すのは初めてだったので、さっそくご挨拶に。Twilioを使ったサービスを使っているという話をしたら、早速Twilioのメンターを紹介してくれた。ソンさんという韓国人の方だ。日本語ぺらぺらで、しかもかなり気さく。 電話でホームページ作成という構想を話すと、かなり面白いと言ってくれた。しかも今迄にそういうサービスは聞いた事がないと。実現性もありそう。 Twilioはほとんど使ったことがなかったので、技術的にも難しいかなと思っていたけどちょっとトライしてみようかな。
9:45 自己紹介とチームビルド
2日目からの参加者はあまりいなかったみたいで、ほとんどの人は既にチームを組んでいる様子だった。 ラジオ体操(笑)後、私含め新顔の自己紹介タイムがあり、私はTwilioを使ったサービスをやりたい事と、ハード屋である事、青森帰りでりんごのお土産がある事を伝えた。 その後、既に組んだチームでのメンバー募集タイムがあった。皆さん、積極的に募集をかけていた。全体的にエンジニアが足りていない所が多かったかな?経験上、普段はデザイナーが不足することが多かったので少し意外な感じ。 全体の募集タイムが終わると、各自机に戻った。そこで最後のチームビルドタイム。 私は一回りした後、ハードウェア×エロ×Twilioという異色のトリオを組み合わせたチームに参加。 いきなりエンジニアに絡まれ(後にその人はMashup Award 8でマシュマロカタパルトを出していた上原さんだと知る笑)、少し動揺且つこのイベントのレベルの高さを知る。
作るもの
あのTENGAを出している会社が、女性向けのお楽しみアイテムを作った。その名もいろは。 自分は知らなかったけど、ネット上では結構話題になっていたみたい。 より夜の1人お楽しみ時間を楽しむために、気分を高めてくれるサービス。 いろはが充電完了したら自分の携帯電話に電話がかかり、「お待たせ♡」的な事を言ってくれる。 なんともエロまっしぐらなサービス。Twilioを使ったチームはたくさんあったけど、エロはこのチームだけだった。もうなんでもありだな。
10:00 作業スタート
メンバーは私含めエンジニア2人、デザイナー1人、ディレクター?1人というような構成。かなりバランス良し。 まずはスケジュール作成。ここから丸々2日間の作業というのはかなり長い。 ただ、3日目はプレゼン準備と審査とかで午後はほとんど使えない感じ。なので実質は24時間くらいの時間か。まぁ十分長いけど。 私は上原さんと役割分担をした。上原さんはいろはの充電完了を検知したらサーバへ通知を送る部分。私は通知を受けたらある特定の番号に特定のメッセージを流す部分を担当した。 充電完了はラズベリーパイというArduinoより少し高機能なマイコンボードをベースに、電流検知センサを駆使してUSBの電源ラインの電流量を検知するという構成で行っていた。まだ自分はArduinoでLチカしかやったことがなかったので、感心しっぱはなしだった。
12:00 昼ご飯
豪華な弁当が無料で支給された。会社の500円の弁当より圧倒的に豪華。このイベント、力入り過ぎ。 パソコンも20台くらい貸し出し可能とか、お菓子食べ放題とか。すごすぎます。 ご飯を食べながら、お互いの事を話しつつ雑談。合宿型ハッカソンといっても、雰囲気はかなリ緩いです。 皆さん、こういうイベントは数回は行ったことあるみたいで、アクティブな方々ばかりです。
13:00 再開
開発環境の構築(サーバ周りとかパソコンのファイル整理とか)が終わったのでTwilioを使う。 仕組みが全然分からない。 メンターのソンさんに逐次教えてもらう。Twilioはユーザにも開発者にもサーバを意識させない仕組みを実現しているとのこと。 なるほど、図で書いてもらうと確かに。 なんとかチュートリアルを進みながら、自分の電話番号に自動音声を書ける所迄は実現した。これかなり面白い。 その後、自動音声の女の人にエッチな事を言わせる事も実現。これはかなりウケた。中学生か笑 録音した音声を再生するというのもその後そんなに苦労せず実装でき、一応今日のノルマは達成かな。 (音声はコエ部で募集をかけた)
15:00 3Dプリンタモデル作製+情報収集
ということで、自分の中での2つめの目的である(1つ目はもちろんTwilio)、3Dプリンタにトライしてみた。 モデルは上原さんが午前中から丹誠込めて作成したものを使用する事になった。 ちなみにモデリングは123Dというソフトや、Google Sketch Upというソフトがある。最終的にプリントは.stlという拡張子にしなければいけなく、かなり苦労した。 上原さんは、さすが123Dを使いこなし見事モデルを完成した。 (貸し出し用のタッチパネルパソコンということで、寸法計ろうと実物を近づけると画面が反応して動いてしまい、かなり格闘していましたが。。) モデルをプリンタ据え置きのパソコンで読み込み、マニュアルに従って設定。3Dプリンタはノズルを走査しながら樹脂を積み上げていく形である。その樹脂の太さや、壁で囲まれた内側を空洞にするかどうか、樹脂の材料を何にするか等を設定できる。構造物の強度や作製スピード、精度等を天秤にかけ、最適な物を選定しなければいけない。また、モデルを読み込んだ後に、土台となる水平軸を調整する必要があり、これが作製物によってはかなり大変のよう。私の前にかなり複雑な構造に挑戦していた方がいて(その方はMONOの施設を駆使していたということで、後にMONO賞を獲得していました)、その構造は球状だったためにかなり苦労していた様子。最初出た見積もりでは土台調整に2時間、構造物作製になんと36時間!とのこと。さすがにこの2日間では作製できないので、モデルを簡素化して再挑戦していました。 その方が3Dプリンタの使い方をマスターしてくれたおかげで、かなり教わることができました。1人で参加していてかなり忙しいのにも関わらず、なんともバイタリティに溢れた素敵な方でした。 私はチームのロゴを作製しようと、Illustratorで読み込んだ.aiファイルを.stlに変換する方法を模索。無料ソフトでは簡単にはできないようで、かなり四苦八苦しました。123Dは.aiファイルを読み込めず、SketchUpでは.stlを出力できなかった。もう少し格闘することに。
16:00 GitHubチーム見回り
アメリカからGitHubのエンジニアが2人来ていて、各チームの話を聞きつつアドバイスをもらえるというコーナーがあった。 私たちのチームは必死でエロ玩具を説明しつつ、玩具を使う前に気持ちを盛り上げる事の重要性を必死で説明。 エンジニア達は苦笑いをしていた笑 アメリカ人はあんまりこういうの使わないのかな。。 アドバイスとしては、エロ玩具はともかくとして、USB充電しているモノをハックしてその充電中や完了情報を取得するというアイデアはかなりビジネス的にもおもしろいと言っていた。確かに、他にも応用ききそうだな。
チーム内の他の方は
電話で流す音声をコエ部で募集をかけたり、文言を考えたり、後はいろはを装飾する用のバナナwを紙粘土で作製していたりしました。 チームでハッカソンは初めてなのですが、こうやって並行して作業を進めるということはかなり効率的だなと思った。1人でやろうとすると、時間に追われてどうしても装飾やディテールは疎かになりがち。こういうイベントものは見た目やデザイン、心にぐっとくる作品がウケたりするので、そういった部分を進めてくれていたというのはとても心強かったです。こちらは開発に専念できますので。
19:00 夕飯
作業を中断し、チームごちゃまぜになっての立食パーティ。まだ話せてない他のチームの方とも話せてかなり面白かった。 TEDでプレゼンしたくて留学していた若者や、以前のハッカソンでお会いした方等、普段話せない人と関われるのはとても良い刺激になる。
21:00 帰宅
一足先に帰宅。他の方はほとんど残っていた。 なんと近くの大江戸温泉で泊まりながら作業を行っていたチームもあったとのことで、気合いの入りようが分かる。 自分も次はそうやって泊まり込みとかで作業したいな。 明日は3Dプリンタを動かしてみよう。
3日目
9:15到着
既にチームのほとんどの方が到着していた。自分は早速プリンタの作業に取りかかる。 今日は2台あるうちのプリンタ1台がノズルが故障し、1つしか使えないので順番待ちとなった。
12:00 構造物完成
見事完成
14:00 発表準備
発表準備
17:00 プレゼンスタート
デモの部分と、デモからシステムを説明するところへのギャップがウケたかな。
20:00 表彰
見事賞を獲得!!エロ玩具ということで会社からではなく個人からの表彰を受けた。 その審査員は馬のマスクをかぶって写真に写っていました笑 優勝チームはハードはVincle、ソフトはすくすくシネマという作品が見事受賞していました。どちらも納得の受賞。特にVincleはセンサとMONO施設をうまく駆使した、とても今回のテーマにふさわしく、コンセプトが分かりやすい上に完成度も高いという、文句のつけどころがなかった。 自分自身、「遠くのあいつと乾杯しよう」というサービスを考えていたので、コンセプトはとても共感でき、更に世の中のニーズも高そうだという事が再認識できて良かったです。
21:00帰宅
静岡へ帰る為にまた一足先に帰宅。かなり来い2日間でした!
終わってみて
まだまだハードウェアとソフトウェアの融合はこれからかなという印象をうけた。 ハード屋の自分にとっては、ハード部分にアドバンテージがあり、更にハード屋はこういうイベントにはあまり参加していなかったり、ソフト部分が弱かったりするので、そのあたりは自分が活躍できる部分かな。Webを勉強した経験がここで活かせそうだ。 Arduinoをいじり倒して、もっと習得しよう。